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2016年09月28日

ピアノを習うなら必見!名言とともに音楽と人生を教わろう『シーモアさんと、大人のための人生入門』

ほんわかした笑顔が素敵なおじいちゃん・・・
一体この人は誰?すごい人なのでしょうか?

彼は、89歳のピアノ教師シーモア・バーンスタイン。2016年10月1日公開予定の映画『シーモアさんと、大人のための人生入門』で、ピアニストとして音楽とともに歩んできた自身の人生を語ってくれます。シーモアさんの言葉はとてもシンプルなのに、考えれば考えるほど深く胸を打つ名言ばかり。すべてを一冊にまとめて持ち歩きたくなるくらい素敵なんです。そこには、音楽を通じて見えてくる人生の哲学と、人生になくてはならない音楽の意味が込められています。

シーモアさんの映画が撮られた理由とは

本作の監督であるイーサン・ホークは、俳優としての活躍で名前を知っている人がほとんどではないでしょうか。『恋人までの距離』や『6才のボクが、大人になるまで。』など、多くのヒット作に出演し、その端麗な容姿と知的な語り口で女性の心を鷲掴みにしてきました。それだけでなく、俳優業とともに映画の脚本・監督、舞台演出、小説も手がけてしまう多才っぷりで、映画界でも多くの賞を受賞する実力派として有名です。そんなイーサン・ホークも一人の人間。人生の折り返し地点に立ち、人としてアーティストとして、今後の人生に行き詰まりを感じていたそうです。そんな時にシーモア・バーンスタインと出会い、その瞬間に魅了され、彼のドキュメンタリーを撮ろうと決めます。つまり、映画の中のシーモアさんの言葉や姿には、イーサン・ホークがその時一体何に悩み、どのような答えを見出したのかというヒントが隠されているのです。

「ピアニスト」と「俳優」、彼らの共通点は、表現することを仕事としながら「芸術」に真摯に向き合っていることです。それは、お金でも名誉でもなく、本当に人生で大切にしたい何かと向き合っている、とも言えます。シーモアさんは、50歳という若さで現役のコンサート・ピアニストを引退し、その後の人生を「教える」ことに捧げてきました。「本当にやりたかったことってなんだっけ・・・」「この仕事、胸を張って子供に話せるかな・・・」そんなふうに社会の息苦しさに悩んだことがある人には、シーモアさんが教えてくれる人生との向き合い方に、きっと心を揺さぶられるはずです。

ピアノ演奏だけでも観る価値あり

本作で感激したことは、贅沢なほどに奏でられる数々のピアノ曲と、コントラスト豊かな場面展開によって、情感に溢れたドラマチックな雰囲気が目と耳を終始楽しませてくれることです。部屋の中で点々と光るランプに囲まれてピアノを演奏するシーンは、一流ピアニストとしてストイックな道を歩んできたシーモアさんの歴史と、時代や国を超えて愛されてきた音楽の歴史が交差するような、壮大で幻想的な空間に包み込まれます。レッスンでの教え子との掛け合いやリサイタルに向けたピアノ選びのシーンは、シーモアさんが対話するように鳴らすピアノの音色に、楽器の持つ豊かな表情と、その表現を可能にする精緻を極めた技術や感性が映し出されます。

ピアノやギター、歌などの音楽を始めたのに、たくさん練習してもなかなか上達しない・・・という経験はあるでしょうか。その壁を突き破るためには、音楽をもっと頭や心で理解することが必要だったりします。これから子どもに音楽を習わせようと考えていれば、その教科書として観る価値もあるのではないでしょうか。

映画館で心地よい気分を味わおう

この映画を観終わる頃には、シーモアさんのことがきっと好きになっているはずです。音楽を通じた人生におけるメッセージ、素晴らしいのはそれらが自然と心に入ってくるところ。シーモアさんが奏でるピアノの一音一音が、クラシック音楽の知識なしにすっと居心地の良い空間に連れて行ってくれるのと同じように、その言葉一つ一つも私たちが分かりやすいように優しく語りかけてくれるのです。頭を空っぽにして身を任せても、ピアノのリサイタルに行ったような心地よい気分を味わうことができるでしょう。子育て中はなかなか外出する時間がないかもしれませんが、できれば映画館の良質なサウンドで鑑賞することをオススメします。 (文・星野 文香)

『シーモアさんと、大人のための人生入門』
監督:イーサン・ホーク
製作:ライアン・ホーク、グレッグ・ルーザー、ヘザー・ジョーン・スミス
撮影:ラムジー・フェンドール
音声:ティモシー・クリアリー、ギレルモ・ペナ=タピア
編集:アナ・グスタヴィ
出演:シーモア・バーンスタイン、イーサン・ホーク、マイケル・キンメルマン、アンドリュー・ハーヴェイ、ジョセフ・スミス、キンボール・ギャラハー、市川純子ほか
配給・宣伝:アップリンク
(2014/アメリカ/81分/英語/カラー/1:1.85/DCP/原題:Seymour: An Introduction)
【公式サイト】http://www.uplink.co.jp/seymour/
(c)2015 Risk Love LLC
2016年10月1日(土)、シネスイッチ銀座、渋谷アップリンクほか全国順次ロードショー
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