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2016年07月23日

出産適齢期に変化あり? 出産はいつまでできる?

提供元: Doctors Me


出産適齢期といわれる年齢を過ぎてから、子どもを望むかたも多くいる昨今、不妊治療を受けるかたも増えているようです。いろんな説があるようですが、出産できる年齢は何歳ぐらいまでなのでしょうか?
今回は、出産適齢期や適齢期を過ぎての出産のリスクなどについて、医師に話を聞いてみました。

妊娠するための3つの条件

妊娠のためには、
1.質の良い卵子があること
2.卵管・子宮に問題がないこと
3.ホルモンの動きが順調であること

が必要です。

その1 質の良い卵子とは

卵子は女性が母親の胎内にいるときに作られ、以降は減っていく一方であり、新たに産生されることはないことが知られています。
閉経するまでは卵子の数はあるのですが、徐々に体内でのダメージを受けて質が低下していきます。
そのため閉経はしていなくても妊娠しにくい期間があるとされています。

卵子の数については、血液中のAMH(抗ミュラー管ホルモン)というホルモンを計測すると、だいたいの残り卵子の数を予測することができます。つまり、自分の卵巣にある卵子のストックが予測できることから、卵巣年齢を知ることができる検査とされています。自費検査になりますが、不妊治療を行っているクリニックで行う血液検査で知ることができます。

ただし、卵子の数がたくさんあっても質が悪ければ妊娠・出産に辿り着くことはできませんので、AMHの値が高ければ必ず妊娠できる、というわけではありません。
それでも、数が多ければ相対的に質のよい卵子が存在する確率も高いといえます。

今のところ、卵子の質を測る検査は存在しません。

その2 卵管、子宮の問題

卵子は卵管を通って子宮に運ばれ、受精すると子宮に着床して育ちます。ですから、妊娠には卵管と子宮が健康である必要があります。

卵管は、クラミジア感染症などの病気で詰まったり細くなったりすることがあります。これは必ずしも年齢とは関係ありません。

子宮については、年齢が高くなると子宮筋腫子宮体がん子宮頸がんなどにかかる確率が高くなるといえますが、高齢になったら全員がこれらの疾患を持つというわけではなく、若くてもかかるかたもいます。

その3 ホルモンの働き

ホルモンの働きについてですが、ある程度バランスが崩れても、高度な不妊治療によってその点は克服できる場合もあります。

高齢での妊娠希望のリスク

加齢によりどうしても避けられないのは卵子の老化です。
ですから、卵子を若い状態で保存できれば、あとは医学の力を借りたり、不妊治療をすれば、高齢でも妊娠できる可能性は高くなります。
こういった考えから、最近は、卵子をあらかじめ卵巣から取って凍結しておき、後に妊娠したくなったときに、精子とかけあわせて受精させ、子宮に戻すという方法を選択するかたもいます。

現在は35歳を超えると自然妊娠率が下がり、流産率が増え、妊娠に伴う合併症(妊娠糖尿病妊娠高血圧症候群常位胎盤早期剥離弛緩出血など)が増えるといわれています。
しかし、さまざまな技術を利用すると、妊娠適齢期は、今後、変化していくのかもしれません。

妊娠適齢期とは

妊娠適齢期を決めるには、女性の社会的な環境も重要です。
安心して妊娠・出産し、育児ができる環境が整っているとはいえない現代、妊娠を希望する年齢が変化していくのはしかたのないことかもしれません。

未婚率の上昇や晩婚化により不妊治療を受ける人が増加しているといわれていますが、40代での自然妊娠も増えています。
一方で「もう妊娠しないと思って避妊を怠って妊娠したが、予定外で育てられない」という理由からの40代・50代での中絶も増えています。10代前半での望まぬ妊娠出産の報告もあります。
こういったことから、妊娠を望まないのであれば、避妊は必須といえるでしょう。

医師からのアドバイス

特殊なケースではありますが、60代ですでに閉経した母親に、子宮疾患を持つ娘の卵巣から取った卵子で作った受精卵を移植し、ホルモン補充をすることで、代理母として出産したというニュースもありました。
また海外では、真偽は定かではありませんが70代での出産も報告されています。

出産と年齢の問題、奥が深く正解のない問いですが、「心」「体」「社会的状況」の揃った時が、その人の妊娠出産適齢期といえるかもしれませんね。

(監修:Doctors Me 医師)
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