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2016年06月13日

小学校でプログラミング教育が必修化!? 教育大国フィンランド発の親子でプログラミングに触れられる絵本

提供元: ダ・ヴィンチニュース

『ルビィのぼうけん こんにちは! プログラミング』(リンダ・リウカス:著、鳥井 雪:訳/翔泳社)

 文部科学省が、小学校でのプログラミング教育の必修化を検討すると発表した。東京オリンピックが開催される2020年度からの新学習指導要領に反映する方向で、議論が進められる。プログラミング教育は世界中で力が入れられており、日本でも近年のトレンドとなっている。

 教育大国フィンランド発、親子でプログラミングに触れられる絵本『ルビィのぼうけん こんにちは! プログラミング』(リンダ・リウカス:著、鳥井 雪:訳/翔泳社)が人気だ。本書は、クラウドファンディングのKickstarterで資金協力を呼びかけ、9000人ものサポーターから約38万ドル(約3800万円)を集め、約3年をかけて誕生した。世界中の「プログラマーのたまごたち(主に4〜11歳)」が、ルビィの不思議な世界に夢中になっている。

 本書は「コードの書き方を学ぶ本」ではないため、コードが一文字も出てこない。主人公である「ルビィ」の世界で起こる小さな出来事を通して、「プログラマー的思考法」が身につくようになっている。

 たとえば、冒頭でルビィの天邪鬼ぶりが紹介されるのだが、父親に「学校に行くからお洋服を着なさい」と言われると、ルビィはワンピースを着て、くつをはくものの、服の下は水玉もようのパジャマを着たまま。ルビィいわく「パパは『まずパジャマをぬぎなさい』なんて言わなかったじゃない」。命令ははっきりと下すことの大切さが強調されている。

 ルビィは、父親が書き残した手紙をもとに、5つの宝石を探す冒険に出発する。そして、行く先々で「プログラマー的思考法」を養っていく。たとえば、ペンギンたちに「パパがかくした宝石、ごぞんじないですか?」と尋ねると、それぞれからチンプンカンプンな答えが返ってくる。そこでルビィは、「わたしのにぎりこぶしより小さくて、石か金属を切り出した、色つきの、めずらしいもの、ここにありませんか?」と詳しく細かく尋ね、みごと宝石を見つける。

 きつねたちのやさい畑では、きつねのボスがあいまいな指示をきつねたちに下しているため、大混乱の状況になっている。そこでルビィは、「タネの入ったふくろを持って、畑の穴が空っぽだったら、にんじんのタネをまいて。もし、もうタネが穴にあったら、次の穴へどうぞ。列のはしっこまで来たら、次の列へどうぞ。今まで言ったことを、5回くりかえしてね」と精密な指示をする。

 このように、幾多の局面でルビィは問題の本質を認識し、適切な思考で解決に導いていく。ストーリーはシンプルだが、セリフまわしや表現にやや難解な部分があるので、おそらく一度読んだだけでは本書のすべてを理解するのは難しい。何度も繰り返し読むことで、本書に隠されたメッセージが少しずつ理解できるのだろう。

 ルビィは、新しいことを覚えたりしたりするのが好きな女の子だ。新しいことを始めるのが怖くないのは、「どんな大きな問題も、小さな問題のあつまりだと知っている」から。本書を読み、「プログラマー的思考法」を身につける過程で、好奇心や積極性も高まっていくのかもしれない。

文=ルートつつみ
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