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2016年06月15日

【吃音】子どもの気がかりな話し方への効果的な支援法とは?

提供元: ダ・ヴィンチニュース

『子どもの吃音 ママ応援BOOK』(菊池良和:著、はやしみこ:イラスト/学苑社)

 「ぼく(僕)」と言いたいときに「ぼぼぼぼく」と同じ音を連発してしまう、「ぼぉーく」と音を伸発してしまう、「……ぼく」と最初の一音が出づらい…いずれも吃音の症状の一つだ。学校教育の中で、ディスカッションやプレゼンテーションなど、発言の機会が増えている。そんなとき、吃音の子どもは少なからず心的負担を抱えていると想像できる。

『子どもの吃音 ママ応援BOOK』(菊池良和:著、はやしみこ:イラスト/学苑社)は、吃音のある子どもへの具体的な支援方法を解説している。本書によると、吃音の男子は発症してから3年で6割が自然に治り、女子は8割が治る。逆にいうと、男子の4割、女子の2割は治らない。自然回復率を上げるための、世界で認められた方法はないという。吃音と粘り強く付き合っていかざるを得ない子どもに、親はどのような支援ができるのだろうか。

 そもそも、吃音に対して、一部の人たちの誤解があり、それが吃音の子どもやその保護者を苦しめるケースが少なくないという。

 たとえば、「親の愛情不足」「子どもを叱りすぎ」「子どもにストレスを与えすぎ」といった「親が原因説」。近年まで信じられてきた「親が原因説」だが、今では誤った説だったとされており、代わりに「言語発達の副産物説」がいわれている。吃音の素質を持った子どもが言語発達の急激な頃にたまたま吃音が始まってしまう、という見方だ。吃音の子どもは脳の言語機能が発達しすぎているため、頭の回転に口がついてこられない、という意見もある。本書は、「親が原因説」を信じている人たちに現代の説を知ってもらい、吃音に対する偏見を取り除くことが急務だとしている。

 それでは、吃音の子どもに保護者はどのような支援ができるのか。本書は、「よくない対応」と「よい対応」を対比して示している。

よくない対応
●話し方のアドバイスをする(「ゆっくり落ちついて」「深呼吸して、さぁ、もう一度」)
●ことばの先取りをする
●話し方に注目する
●子どもの訴えにワンパターンのこたえをする(子どもが吃音の悩みを相談しても、いつも「ゆっくり話したらいい」とこたえる)

よい対応
●話を聞く
●話す内容に注目する
●自信を育てる(プロセスをほめる、吃音以外のよいところにも目を向ける)

 親は、子どもの話し方ではなく話す内容に注目し、子どもが「話を聞いてくれている」「伝わっている」と感じることが重要なようだ。これが、子どもの自己肯定感を育てる。

 吃音でも生き生きと生活をしている大人はたくさんいる。本書は、子どもへのよりよい支援を通して、親としての自信を取り戻し、高めていってほしいと願っている。

文=ルートつつみ
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