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2016年06月15日

妊娠ヤベエ! 『子宮の中の人たち』をリアルタイムで描いたEMIさんに聞いた、意外な誕生秘話!

提供元: ダ・ヴィンチニュース

『子宮の中の人たち』(EMI/KADOKAWA)

 「妊娠ヤベエ! 宇宙開発事業の1億倍おもしれえ」と著者本人が語るほど、命の誕生は神秘的。それは、子宮の中で10カ月間、休みなく働き続ける人たちのおかげかもしれない。――子宮の中と外で起こっているであろう様子を描き続けたマンガは毎日ブログにアップされ続け、気づけば月間1000万PV! そして、ついに赤ちゃんの誕生と共に、リアルタイム妊婦マンガ『子宮の中の人たち』(EMI/KADOKAWA)も産声を上げました。出産からちょうど1カ月。今だから語れるかつてない妊娠マンガの誕生秘話と創作エピソードについて、著者であるEMIさんに話を伺いました。

■何気なくアップしたら、いきなり3万リツイート!

――『子宮の中の人たち』は、これまでの妊娠マンガとは全く違う、リアルタイムにこだわった作品ですよね。このマンガを描き始めたきっかけは?

EMI:妊娠したことがわかって、「妊娠判明、陽性だ」という落書きみたいなマンガをツイッターに上げたのがはじまりです。これを見た人が「続けろ、続けろ」って言うので、2回目、3回目と続けて描いて。4回目に、フッと思いついた子宮の中の人たちのことをマンガにしたら、いきなり3万リツイートもバーッといって。最初から軽い気持ちだし、何がウケるとか、ぜんぜんわかって描いていないから。結構、意外でした。

――子宮の中に人がいるなんて、なかなか思いつかないですよね。どこからその発想が出てきたんですか?

EMI:妊娠したばかりの頃、竜人さん(ご主人)と2人で「今の時期は、心臓が作られているらしいよ」という話をしていて、私が「納期とかあるのかな?」とか言ったのを覚えています。その時は、それをマンガにしようとか、ぜんぜん考えていなくて。何となく思いついただけなので、初めのうちは子宮の中の人のことを自分で描いていても、その人たちが何をドリルで作っているのか、何をこねているのか、さっぱりわからない状態でした。

――子宮の中にいる胎児も、かなり具体的。例えば、妊娠3カ月の胎児はダンスをしているように見えるし、妊娠4カ月の胎児は、呼吸トレーニングをしています。

EMI:妊娠3カ月の時、検診で見た4Dエコーはコマ送りの映像みたいで。しかも妊娠3カ月の胎児には関節がないし、それで両方の手足を動かす様子は本当に踊っているみたいで。もちろんマンガでも、胎児を関節がないように描きました。妊娠4カ月に入ると、胎児にも関節ができてくる頃。羊水をゴボゴボ飲みながら呼吸のトレーニングをしていると本で知ったので、手を動かしたり呼吸のトレーニングをしたりしているように描きました。

――子宮の中について、かなり調べていますね。

EMI:子宮の中のことをマンガで描くために、毎日のように妊娠に関する本を読んでいると、だんだんおもしろくなってきて。専門家が読むような医学の専門書を、竜人さんと買いに行ったこともあります。私は医学については素人だから、子宮の中のことを完璧には書けないけど。それでも間違ったらいけないので、私なりに勉強をして描きました。

――子宮の外については、妊娠7カ月の時に家出をしたことまでリアルに描いていますね。

EMI:初めは違うものを2~3コマ描いていたけど、途中でぜんぜん描けなくなって。それで「竜人さんとけんかした、出ていく」のあの絵だけを1枚描いて、そのまま家出しました。今でもこれを見ると、なんで家出をしたのかなって。

――もし、この絵をもう1回描けと言われたら?

EMI:描けない、描けない! これを描いているとき、本当に気持ちがウワッと高まっていたから。目の表情とか、まさにその時のまま。今はもう、絶対同じ絵を描くのは無理ですね。

■1作品10分でアップ! だから、毎日続けられた

――味のある独特の絵が特徴ですが、マンガはどうやって描いているんですか?

EMI:元々私が持っていたPhotoshopというソフトという写真を加工するためのソフトを使って描いています。絵を勉強したわけじゃないし、マンガを描くために特別なソフトをわざわざ買ってきたわけじゃないですね。パソコンの前に夕方とか夜に座って。10分とか20分ぐらいで描いて、そのまますぐにツイッターとブログにアップするのを毎日やっていました。

――短時間でアップされるマンガの反響は、どんな感じでした?

EMI:子宮の中について描いたものは、特に反響が大きかったです。それこそ、2万とか3万とかリツイートされるし。しかもブログを続けていると、リアルタイムで妊娠している人のコメントがすごく多くて。「日本にこんなに妊娠している人がいるのか!」って、びっくりします。「今日、出産しました」なんていうのが、リアルタイムでボンボン入ってくるんですね。こんなに妊娠・出産している人がいて、生々しいメッセージを私にくれるのが感動で。ずっとブログを見てくれている人は、ある意味「戦友」みたいに思えてきて。時には、コメントを読むだけで「うそだろ、まじか」って、涙が出ることもありました。

――ブログを読んでいる人のおかげで、マンガを描き続けられたと。

EMI:正直、「今日は絶対にマンガを描きたくない!」という日は、いくらでもありました。むしろ、そっちの方が多い。それでも描こうと思ったのは、ブログを毎日読んでくれている人がいるから。そう思うと、1日サボると罪悪感を感じちゃって。今から思うと、もっと気軽にやってもよかったかもしれないですね。

■退院直後、痛み止めを飲みながらも描き続けた!

――そして、いよいよ出産!

EMI:妊娠10カ月の部分は、もっといろいろなことを描く予定だったけど体調が悪くて。破水して、入院して、すぐ出産。しかも出産は帝王切開だったので、ぜんぜん時間がなかった。

――そんな大変な時でも、帝王切開の手術中に話した先生の言葉まで、しっかり描くなんて!

EMI:あの時は「炎症起こっているね、腹水たまっているね」とか、先生が話す言葉がしっかり頭に残っていて。マンガのネタにもしたいから、赤ちゃんやお腹の中がどういう状態だったのか、退院する時に先生に改めて話を聞きました。聞いてみたら、ものすごく丁寧に解説してくれて。そのおかげで、ちゃんと納得してマンガに描くことができましたね。

――妊娠から出産まで、いつもそばにいた竜人さん。マンガに対して、何かアドバイスすることはあったんですか?

EMI:マンガに関して、こうすればいいというのは一切なかった。むしろ「気軽に描けばいいじゃん」と言ってくれます。ちょうど出産について描いたのが、退院した直後。後陣痛といって、産後に子宮が収縮する時、陣痛みたいにお腹がキューって痛くなる状態だったんですよ。そんな時に、私が痛み止めの薬を飲みながら描いていたので。さすがに産後すぐだし、この時だけは、竜人さんを本気で心配させちゃいましたね。いつもメンタルな部分も含めて支えてくれています。

■何でも気軽にやってくと、また何かが始まるかも?

――妊娠する前と、出産した今。一番変わったことは、ありますか?

EMI:とにかく一つのものを作るのに、1カ月とか平気でかかるタイプだったんです。しかも、それでうまくいったことがない。それが今回、あまり考えずに描いたマンガが、こういう本になったりして。これからは、もうちょっと気軽にやることが大事だなって思います。

――家族3人になり、これから新たに挑戦したいことは?

EMI:今は、特に何もありません。もともとの始まりが、何となくアップしたマンガですから。本が発売されていろいろとやっていくうちに、また何かが始まるのかもしれないですね。

取材・文=富田チヤコ
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