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2016年07月05日

「しつけ」を成功させるには? ニューヨーク・タイムズ ベストセラーの科学的な「しつけ」本

提供元: ダ・ヴィンチニュース

『子どもの脳を伸ばす「しつけ」 ~怒る前に何をするか――「考える子」が育つ親の行動パターン~』(ダニエル・J・シーゲル:著、ティナ・ペイン・ブライソン:著、桐谷知未:訳/大和書房)

 悪さをする子どもに対して、立派な大人になってほしいと、親は「しつけ」をする。しかし、子どもはなかなか親の期待どおりに育ってくれない。しつけの方法に悩む保護者は多い。

『子どもの脳を伸ばす「しつけ」 ~怒る前に何をするか――「考える子」が育つ親の行動パターン~』(ダニエル・J・シーゲル:著、ティナ・ペイン・ブライソン:著、桐谷知未:訳/大和書房)は、アメリカの日刊新聞『ニューヨーク・タイムズ』の中でも読者に人気高い、書評ページのベストセラー・リストに掲載された科学的なしつけ本だ。子どもの脳と心を成長させる「しつけ」の具体的方法が掲載されている。

 例えば、しつけとして「子どもをたたく」という方法がある。しかし、本書によると体罰は科学的に見て、良いしつけとはいえない。3つのデメリットがある。

 1つ目のデメリットは、親が期待するしつけの目的が達成されないこと。体罰を与えることで、子どもの注意は、自分のふるまいやそれをどう変えるかということよりも、ふるまいに対する保護者の対応へ移ってしまう。結局、親の理不尽さや怖さしか頭に残らないのだ。

 2つ目のデメリットは、ふるまいを変えさせる脳の成長を阻害すること。子どもは、痛みや恐怖を感じたとき、保護者に助けを求める本能を持っている。ところが、保護を求めるべき保護者が痛みや恐怖の原因となることで、子どもの脳はひどく混乱するという。この混乱の経験が繰り返されると、子どもの脳内では脳に有害なストレスホルモンのコルチゾールが放出され、脳の接続を切断したり脳細胞の死を招いたりするなど、脳の発達に悪影響を与える。

 3つ目のデメリットは、「親が体に痛みを加える以外に効果的なしつけの方法を持たないこと」を、子どもに教えてしまうこと。子どもは、親からの体罰を通して「争いを解決する方法は、相手に肉体的な痛みを加えることだ」と理解してしまう恐れがある。

 本書は、しつけを行うときに、子どもの気持ちを「話を聞くモード」に切り替えさせることが大切だと強調している。子どもの気持ちが高ぶっているときは、しつけの効果が表れない。子どもを「話を聞くモード」にするためには、しつけを行う親が感情を抑え、冷静にならなくてはならない。本書によると、しつけの目的は「子どもに思い知らせること」ではなく「子どもに教えること」。親はしつけをするときに、「これはしつけなのか?」「適切な方法か?」と自問するクセを付けることで、冷静さを取り戻しやすくなるという。

 本書は、しつけを成功させるために最も重要なものは「親子のつながり」だとしている。普段から親子の絆がしっかりしていれば、多少しつけのタイミングや方法が適切でないとしても、しつけの効果は表れるという。しつけに悩む親は、参考にしてみてほしい。

文=ルートつつみ
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