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2016年10月02日

仏滅になれば、ママとムフフなことができる!? 悟りを開いたパパとピュアな小学生・梵くんのやり取りがおもしろすぎる漫画『悟りパパ』

提供元: ダ・ヴィンチニュース

『悟りパパ』(澤江ポンプ/集英社)

 悟りを開く――。欲にまみれた俗世間に惑わされず、物事の真理を見つめ、心穏やかに生きること。……しかし、大人になってみて思うのは、そんな風に生きるなんて難しいということだ。他人と自分を比べては嫉妬し、楽な方へとばかり流され、面倒なことはすべて後回し。いやはや、悟りの境地からは程遠いのが現状である。

 そのように生きるすべての大人たちに読んでもらいたい一冊がある。『悟りパパ』(澤江ポンプ/集英社)だ。本作は、脱サラして悟りを開いたパパと会社員のママ、その息子・梵くんが、日々の生活のなかで真理を見つめるハートフルコメディである。こうして書いてみると、なんだか小難しいようにも感じられるが、その作風は昨今人気を集めている「日常系」に近い。3人の家族がほのぼのした毎日を送る様子が描かれており、その読後感は非常にほっこりしている。

 たとえば、出だしはこうだ。どうしても欲しいものがあり、それをなかなか言い出せない梵くん。そんな彼にパパは、「物欲は煩悩であり、克服しなければいけません」と諭すように囁く。しかし、梵くんが欲しいのはものではなく、「弟」だったのだ。それを知ったパパとママ。とはいえ、ママ曰く、「パパは煩悩を捨て去ったから、いろいろ無理よね」とのこと。そこでパパが一言、「仏滅ならば、悟りの力が落ちて煩悩が強まるから、あるいは……」。

 本作は、終始この調子である。好きな女の子への想い、家に侵入してきたアリを殺そうとすること、自転車の乗り方……、こういった些細な日常のできごとを通して、パパは梵くんに仏の教えを授けていく。しかしそれは、決して説教臭くはなく心温まる読後感。これならば、きっと悟りとはなんたるかを学べるはずだ……!

 個人的にツボだったのは、梵くんとパパの「下の毛」談義。パパは大人なのに、どうして下の毛が生えていないの? 梵くんの素朴な疑問に対し、パパが仏の教えを混じえて回答するさまは、妙に説得力があり、かつクスクス笑える内容になっている。

 大人になり、欲にまみれた自分自身に嫌気がさしている人には、ぜひ本作を読んでもらいたい。悟りを開いたパパと、ピュアな梵くん(そして、平凡なママ)、彼らと一緒に「悟り」について考えてみようではないか。

文=五十嵐 大
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