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2016年04月26日

うちには子どもが4人います……(夫含め)。愛と笑いのドタバタ家族コミックエッセイ

提供元: ダ・ヴィンチニュース

『長男・次男・三男・夫よ 早く大人になってくれ!!(震え声)』(たちばなかおる/双葉社)

 コミックエッセイの中でも、子育てジャンルは鉄板だ。どの家庭も様々な事情や体験を持ち、両親は必死に子どもを育てている。その様子は、個性的でもあり、普遍的でもある。だからこそ、多くの人に共感されるのが「子育てコミックエッセイ」なのだ。

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 その中で、「子育てのドタバタ感」をものすごく感じられるのが『長男・次男・三男・夫よ 早く大人になってくれ!!(震え声)』(たちばなかおる/双葉社)ではないだろうか。

 もはやタイトルから、育児に追われるお母さんの「魂の叫び」になっている。「いつまでも可愛い子どもでいてほしい」という気持ちはありつつも、「早く大人になって!」と思わずにはいられないほどの、著者のドタバタ育児は、笑いと愛がたっぷりつまっている。育児だけでも大変なのに、さらに面白いのはそこに「夫」も入っていること。

 本作の舞台、たちばな家は、パパ純(35歳)、ママかおる(非公開?)、長男ユンタ(7歳)、次男ダイ(5歳)、三男イッちゃん(3歳)の5人家族。

「男の3兄弟」というだけで、世間の反応は「大変ねぇ……」と苦笑気味になるとか。その上パパは子ども以上に『妖怪ウォッチ』にハマっている、オタクコレクターだ。

 ママかおるが出席した保護者会の雑談で「妖怪ウォッチが社会現象って本当かしら?」という話題が上がった時。他のママからは「確かにうちの子どもも好きだけど、そこまで熱中してない」という意見がおおよそ。メディアに取り上げられるような、異常に熱狂している人は、「少数のバカな大人なのよね」と言われ、ママかおるは内心ドギマギ。まさに、妖怪メダルのために徹夜して行列に並ぶような「少数のバカな大人」が夫のパパ純だからだ。

 また別の保護者会では、「お子さんのワガママにはどう対応してますか?」という質問が。ママかおるは「えり首つかんで怒鳴りつけて、公共の場だったら引きずってその場から去ります」と、日常的な対応を答えたのだが、他のママは「くすぐって笑わせちゃいます」「10秒数えて、子どもを落ち着かせます」となんともお上品な回答。

 さらに、「お子さんとの過ごし方は?」という質問に対して、他のママは「絵本を読んでます」「一緒に料理をしてます」、とのこと。ママかおるはカルチャーショック。「どこのウチもそんなことしてるの!?」「そんなに平和なの!?」。男の子3兄弟を育てるとなると、嵐のような一日にならざるを得ないのだ。

 そんなこんなで、結論、「保護者会は苦手」だというママかおる。

 他には、子宮頸ガンの前ガン状態の病変が見つかったことにより、ママかおるが二泊三日の入院に挑む話や、その間のパパ純がお料理に励もうとする話など、子育てを通した「パパとママのお話」が描かれている。パパ純の「無洗米って洗ってあるの? ないの?」という質問には、「そんなことも分からないレベルなのか」と思いつつも、「確かに分かりづらいかも」と変に納得してしまう気持ちも。

 もちろん、息子たちにフォーカスした話もある。

 長男ユンタはダウン症があるので、成長がゆっくり。次男のダイが大好きなのは、ママの友人ヨーヘーくん(37歳)なのだが、その好意はほとんど「恋する乙女」。三男のイッちゃんは年少クラスでは体格が大きい方で、遠足の時に拾ったどんぐりを女の子たちに分けてあげたことからモテモテに。

 家族だけではなく、義妹夫婦(パパ純の妹夫婦)が遊びに来た時の、妹の職業について、ダイとの会話も面白い。妹「お仕事は事務だよ」ダイ「ジムって何するの?」妹「ガマンかな……」。ママかおるは「話題が重い!!」と思わずツッコミを入れてしまう。

 育児を題材にしたコミックエッセイとはいえ、実用的というよりは「育児に関連した大人たちの奮闘」が笑える本書。そして「家族っていいなぁ」と思わせてくれること間違いなしの一冊だ。

文=雨野裾
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