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2016年05月16日

産後うつ「子供の体重が増えない!」と悩み、母親失格、生きているのがつらい…夫にも実親にも責められる新米母の叫び

提供元: messy|メッシー

Photo by Paras Bliss from Flickr

 東京23区において2005~2014年の10年間に自殺で亡くなった妊産婦が計63人に上ることが、東京都監察医務院などの調査で分かった。これは日本産科婦人科学会などの調査依頼に基づき、同院と順天堂大の竹田省教授が調査し、4月23日、都内で開催された同学会で報告したもの。出産数に占める割合は10万人あたり8.5人となり、妊娠・出産期の死因として自殺が最も多いということになる。母親となる女性の心のケア対策が急がれる。

 産後の時期に精神的に不安定になった経験がある女性は少なくない。通院や入院を要するほどのうつ状態は免れても、自分でも涙をコントロールできなかったり笑えなくなったりする時期があった、という告白を聞くことがある。特に産後は慣れない育児で眠れない日が続いて体力を消耗するうえ(新生児の生活リズムは基本的に乱れまくりで、「夜ぐっすり寝て朝元気に起きる」生活は不可能……そりゃうつにもなる)、友人や職場の人間関係等それまでの社会的なつながりも一時的に薄くなり、孤独を感じやすい。

 そんな切羽詰まった新米ママによるトピが昨年12月に立てられ現在も進行中だ。なんとトピ主レスが100もある。レスのすべてを紹介すると文字数がえらいことになるので差し控えたいが、もし時間に余裕があればぜひリンク先をじっくり読んでみてほしい。筆者も、産後当時の行き場のない気持ちを思い出し苦しくなった。

「双子がミルクを飲みません」

 トピ主は高齢出産で双子の女児を出産し、トピ立て2015年12月17日時点で2カ月になる。早産ではなかったが、出生体重は2000~2100g未満。双子は体重が少ないとのことで数週間入院したが、両方とも3000g前半になった。

 さて、もうすぐ生後2カ月になろうとしているこの双子について相談だ。飲むミルクの量がとても少ないというのである。母乳は出ず完全ミルクで育てている。片方の子(A)は一度に60~80ccほど、もう片方の子(B)は40~65ccほどしか飲まず、1日で飲む量は、Aは500cc台、Bは400cc後半。授乳回数は一日8回。

「一度飲ませるとお腹いっぱいになり、授乳回数を多くしても飲みません。また、授乳間隔をあけても飲む量は増えません。片方の子(A)は飲む量が少ないながらも飲みっぷりがよいのですが、もう片方の子(B)は数週間前から飲みっぷりがとても悪くなり、ちびちびとしか飲まず、とても心配です。元気はあります」

「こんなに少ない量しか飲まなくて大丈夫でしょうか。病院の先生や保健師さんにも相談していますが、個人差だからとしか言ってくれません。成長曲線から外れそうなのに…。栄養不足を心配しています。家族にも相談していますが、全く心配してくれません」

 子供の成長具合やミルクの量が気になって、不安を抱えているようだ。そしてトピ主は里帰り出産で、実家にて双子育児を実親に手伝ってもらっているのだが、実親も夫も「全く心配してくない」ことで不安が募っている様子。

 コメントには「健康面で問題が無いのでしたら、慌てなくてもだいじょうぶですよ」と、経験者らからの“そんなに気にしなくて大丈夫”というものや、また「飲みっぷり・食いっぷりの悪かった我が娘も現在は…」など、産まれた直後は食が細かったがちゃんと大きくなる、というものが多く書き込まれた。

 しかしトピ主は一応これらのコメントに目は通しているのだろうが、まったく響いていないようだ。安心感を得るどころか、「よそのお子さんはちゃんと育ったとしても、うちもちゃんと育つ確証はない」と考えてしまい、ますますネガティブになっているように思える。

 結婚前にうつ病を患っていたトピ主は、回復したとして妊娠・出産に踏み切ったのだが、産後に自ら「これはヤバイんじゃないか」と病院を受診して産後うつと診断されたという。そのことも含め、トピ主は100ものレスで、自身の感じる辛さを延々と吐露している。

 言っておくが、このトピは何も物事が解決しない。何も変わらないまま約半年の時間が経過していく。

「先日うつ病と診断されましたが、赤ちゃんがかわいいと思えないので自分でも怖くて心配です。前はミルクを飲まないと、どうしたらいいんだろう、どうしたら飲んでくれるんだろうと心配していました。でも今はギャーギャー頭が痛くなるくらい泣いても飲まずけろっとしている赤ちゃんに腹が立ち、私がこんなに努力しても本人が飲む気が全くないんだから、栄養不足になっても本人が悪いんだ、もう知らないと思ってしまいます。こんな母親最低ですよね。そう思ってしまう自分が怖くなり、心療内科の先生にもありのままの気持ちを話して相談しました。本当につらくて生きているのがつらいです」

 我が子である双子の赤ちゃんを可愛いと思いたいし、最低な母親(とトピ主は思っている)から脱したいが、子供たちはとにかくミルクを飲まない、嫌がる、ゆえに可愛いと思えない……そんな悪循環にすっぽりハマり込んでいる。出産前は、赤ちゃんはミルクをゴクゴク飲み、母親の顔を見て微笑んでくれるもので、自分も母親としてそんな赤ちゃんを愛おしく思う気持ちが溢れ出すはずだ、と想定していたのかもしれない。

 このトピ主のうつを加速させる存在が、トピ主両親と夫だ。

「ほかのお母さんたちはひとりでなんでもやっているのに、私は大したことをしていないのに、どうして疲れてしまうのでしょう。気持ちが追いつきません。家族にも相談しましたが、みんな辛いのにやっていることなんだ、辛いのはお前だけじゃない、甘ったれるなと言われます。赤ちゃんがほしかったのに、産んだ後はかわいいと思えないなんて本当にひどい母親です」

「うつ病で薬を飲み始めましたが、親には『薬を飲んで何で治らないの?』とか『明るい顔をしなさい』とか色々言われます。夫にも相談しましたが、『そもそもうつ病なのか? 薬を飲まないとだめなのか?』と言われます。実は十数年前に思いうつ病を患い、妊娠前までにはほぼ薬を飲まなくても良い状況にはなっていました。だからうつ病がどんな状況になるのかは自分で分かっているつもりです。自分でこのままでは危ないと思ったので病院にも行きました。だけど周りの人たちには理解してもらえません。うつのせいか、簡単なことでもなかなか自分で決められない状況なのですが、育児のことで相談したりすると、お前が親なのになんでこっちが決めなくてはいけないのかと叱られます。確かに親の言うとおりではありますよね」

 さらにトピ主は、「双子がミルクをあまり飲まず成長曲線から外れそうで不安」な気持ち以外に、このようなことでつらい、と箇条書きでアップした。

・こんなにかわいい赤ちゃんが生まれて幸せだろう? といつも言われて不安な気持ちになる。

・自分たちのように(親のこと)赤ちゃんに笑いかけて話しかけなくてはだめだろう! と言われて悲しくなる。

・赤ちゃんが泣いてると、親がよくあやしてくれる。とても楽しそう。私は赤ちゃんをあやしたい気持ちにはなれないけれど、本当にそれでいいのかとよく考える。

・私が赤ちゃんのことで真剣に相談しても、完璧主義者だからだめなんだと叱られる。また、子どもが生まれたのにそんなに暗い母親なんてどこにもいないと言われ、落ち込む。

・私が(もちろん個人差があるのはわかりますが)できるだけミルクを飲ませないと思って必死に頑張っているのに、周りは「あなたが完璧主義者だから、(飲みたくもないのに)無理やりミルクを飲ませて赤ちゃんがかわいそう」だと言う。授乳時に「飲まないとお母さん(私のこと)に叱られちゃうよ」と親や夫が赤ちゃんに話しかけて本当に悲しくなる。

 何もかもマイナスに受け止めてしまう心理状況のトピ主。いまは育児をしている場合ではないのではないか。このままでは事件が起きそうで心配だ。

 トピ主によれば、両親はうつに理解が全くなく、暴言もたびたび浴びせている様子だ。同じくトピ主によれば、夫もうつには無理解である。以下のような調子だ。

「苦しくて辛くて、そんな中今日、赤ちゃんたちが泣きだし、急いでミルクを作るも全く飲まず、本当にいらついた私は『いったい何なの? 何が悪いの? 何なの! 飲みたいの? 飲みたくないの? はっきりして! 寝たいなら早く寝て!』と怒鳴ってしまい、両親に叱られました。

 今、両親は出かけています。そろそろミルクをあげる時間です。不安で怖いです。赤ちゃんたちが泣きだしたらパニックになってしまうので、両親が出かけてくると言い出すと、本当に気持ちが沈んでしまいます。かといって、両親がいて心が安らぐかといえばそうでもなく、だけど両親がいなければ赤ちゃんたちを育てられない。私は本当にだめな人間です。うつだということで逃げている、ただの甘えた人間なのかもしれません。夫には甘えた考えばかりしている、もっと努力しろと言われます。みんな辛いんだと言われます」

「産後私の抜け毛がひどく、自分では気を付けていますが、抜け落ちているようで、家族に叱られます。確かに私がいけないのですが……。それと自分では頑張っているつもりですが、たとえばお風呂場に抜け毛が落ちていて拾うのを忘れていたりすると、何度も注意しているのにわざとやってるのか、自分の家じゃあ綺麗にするくせに自分の家じゃないからってきちんとしないなんてふざけるなと注意を受けます。毛の件だけではなく、怒られないように自分では気を付けているのですが、よく叱られることがあり、叱られるたびにつらくなります。前にも書いたかもしれませんが、出産した妹が私が出産したために里帰りできなかったんだぞ、妹の方が里帰りした方がよかったと言われた事もあります。両親には感謝していますが、昔から私は出来が悪かったので、叱られることが多く、今でも叱られると本当に苦しくなります。うまく言えませんが、尋常じゃない言葉を浴びることもあります。でも孫をかわいがってくれるので感謝しています。ちょっとしたことで心を傷ついているようでは母親にはなれないですよね。自分が大嫌いです」

「何度も書き込んでしまい、すみません。とうとうパソコンを使うことを禁止されました。私が体重の増えや飲み具合を気にしていることで逆鱗に触れてしまいました。自宅で保健師さんに診てもらうのもやめなくてはなりません。妊娠中私は精神的に不安定になり、無事に赤ちゃんたちが生まれてこないと思い詰めていました。私がいけないのですが、育てにくい子になったのはお前のせいだ、妊娠中に無事に生まれないとか言ってたからこうなったと言われます。本当に苦しいです。急に怒られたり本当に辛いです」

「精神科に夫を連れていったことがありました。理解してほしかったのですがだめでした。家族にも説明しましたが、飲んで効かないならどうして飲むの、薬やめたらとか、眠気でふらふらしているとそんなんじゃ育児なんてできやしないじゃない、何とかならないの、寝てばかりじゃない、普通のひとより楽しているのにこんなに手伝ってもらってまだ辛いなんて甘えすぎているきちんとしなさいと言われます。こっちだって手伝って大変なんだから少しは頑張りなさいと言われます」

 いやいや抜け毛は仕方ないだろう……。これらの叱責が事実ならば、この親・夫と一緒にいる限り、うつ治療は難しいのではないか? だが一方、うつの薬で眠りがちなトピ主に代わり、普段は両親が双子の面倒を見ているかのような記述も多々ある。また、家計が苦しいと訴えるも夫は「貯金から出せ」と、結婚前にトピ主が貯めた貯金を使うように言ってきたりするというのだが、うつ病で通院は続けている。また通院にも時折付き合っているようだ。トピ主の主観と、周囲の認識が異なっている可能性も否定はできない。が、なんにしてもトピ主が苦しんでいるのはおそらく事実だ。

 ミルクを飲まない、飲ませようとしても拒絶することもあるという双子の体重の増減についてはどうだろうか。

・3カ月半で4300g。トピ主「飲む量増えない」

・4カ月健診では4700g。トピ主「(保健所に)来ていた医師に体重が少なすぎると言われました。定期的に通っている病院で診てもらい、様子見となっています」

・5カ月、5300g。トピ主「少ないですよね。個人差だと思うようにしたいです。でもしつこくてすみませんが、毎回授乳で激しく泣かれ暴れられると本当に精神的にまいってしまいます」

・6カ月、5600g。トピ主「6カ月でこの軽さ、心配です。もうひとりの子の飲みも悪くなってしまい、今日は400ccでした。離乳食も食べません。何をしたらいいかもうわかりません。手を尽くしました」

 双子のミルクの量にここまで頭を悩ませ、飲んだ量や体重を逐一メモしており、そのノートはもう20冊になるのだという。最初の1~3カ月あたりまでは、産院で配布されるノートに授乳時間や量、排泄や睡眠について細かくメモをとる母親もそこそこいるだろうが、もう6カ月も継続していることになる。

 しかしその体重だが、WHOの発表している乳幼児の成長曲線を参考にしてみると、生後6カ月でおおよそ5800~9000gの範囲内ならば「理想的な成長の枠内」と言えるはずで、双子の体重が5600gであってもそこまで気に病むことではないのでは。2kgで産まれた子供たちが、ミルクを大量に飲まずとも5.6kgにまで成長したのだ。

 トピ主は何度も医師に相談をしているが“様子見”と言われ、そのたびに不安を募らせている。もうこれは双子の成長の問題ではなく、トピ主の心の問題だ。このトピに書き込む事で少しガス抜きができているようにも見えるが、そのバランスは危うく、どうにも心配になる。トピ主自身のかかりつけ医には一度入院を勧められた(が、なぜかその後、入院の必要はないと言われてもいる)ようだが、環境を変えるなどして、心が上向きになれるよう支援が必要ではないだろうか。

 双子たちを実親に任せていったんトピ主が一人きりで(あるいは夫と二人で)生活するのはどうかと思いかけたが、仮にそうなったとして、トピ主は自分を今以上に責めてしまうかもしれないし、実親や夫から非難されていっそう病んでしまう懸念もある。ああ八方塞。時間が解決してくれる、と思いたいが、ギリギリの精神状態で耐え続けるトピ主が不憫になる。何より腹が立つのはトピ主に「ちゃんとやりなよ」と言うばかりで心配の色すら見せないし、自分がろくに子供を見もしない夫である。おいおい、うつ病の妻が動けないなら、健康な夫が「ちゃんと」育児をやってみたらどうなのか?

 最新のトピ主レスでは「赤ちゃんを心から愛せないことはうつ病のせいではない気がするのです。ふたりが起きていても相手をする気になれず、テレビを見させ過ぎてはいけないと言われているのに子供向けテレビを見させています。時間をしのいでしまっています。少しだけ遊ぶだけで疲れてしまい、おもちゃなどに頼ったり、早く寝ないかなと思ったりしています。普通ならかわいい赤ちゃんを見ていたいですよね。私はできるなら離れていたい、静かにしていてほしいと思ってしまいます。憎いとかではないのですが、私をそっとしておいてと思ってしまいます」とまた長文で自責の念にかられている。しかし、正直言って、そんなのフツウである。

 まだ生後半年の赤ちゃんと、「楽しく遊ぶ」なんて無理! というか「おもちゃに頼ったり」というが、おもちゃを使わずにどうやって遊べというのか。「こうやらなきゃダメ」と脅迫してくる育児系の広告、本、雑誌、専門家の声、たくさんたくさん溢れているが、あらためてそれらは害悪でしかないなと思った。テレビを見せすぎちゃいけない、母親が子供を楽しませなきゃいけない、かわいい赤ちゃんのそばにいたいと思わなきゃいけない、そうした「ならねば」に脅され、責められて、トピ主は追いつめられている。

 今回のトピ主は元々うつ病を患っていた経験があることで、極端な例に思えるかもしれないが、明るく元気で健康そのものだった女性でも、産後いきなり、本人も信じられないような沈んだ心持ちになってしまうことはある。子供の発育を気に病み、食事をとらないことにイラ立ち不安になる、なぜか気持ちが前向きになれない、涙もろくなる……など、トピ主が綴った様々な事象は、特殊で極端な話ではない。筆者はトピ主の苦しみに共感できるところはいくつもあるし、コメントでも同じような思いをしたとの書き込みが見られた。産後の女性の苦しみが、このトピに詰まっているのだ。

(ブログウォッチャー京子)

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