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2016年08月09日

医師に聞く!ベビーパウダーでニキビ・ニキビ跡が治るって本当?

提供元: スキンケア大学

多くの人を悩ませるニキビやニキビ跡。これらを解消するために、ベビーパウダーが有効だという情報を掲載した記事がインターネット上に多数存在します。医学的な観点から、本当に有効性はあるのでしょうか。

その真相を確かめるため、湘南美容外科 渋谷院 院長の奥村智子先生にお話をお伺いしました。

奥村先生は自身も美容に悩みを持った経験から、患者様目線で治療を行うと評判のドクターです。施術レベルの高さから有名番組への主演依頼を多く、幅広い領域でご活躍をされています。

ベビーパウダーを使ったニキビやニキビ跡のケア方法

ベビーパウダーを使用したニキビケアの方法は色々と紹介されていますが、主だったものは以下のような方法です。

(1)ファンデーション替わりに使用する

赤ちゃんのあせも予防に使われるベビーパウダー。「皮脂を吸収し、毛穴に詰まりにくくなる効果がある」「ファンデーションに比べて皮膚呼吸を妨げない」「肌と髪の毛の摩擦を慶全する」という説明のもと、「ベビーパウダーをファンデーション替わりに使用することでニキビ改善効果がある」とされています。具体的には、使い方は以下の通りです。

  • 日焼け止めや下地を塗る
  • ベビーパウダーをファンデーション替わりに使用する

中には、日焼け止めや下地もつけず、スキンケアの後にベビーパウダーだけをつける方が良いという情報もあります。

(2)寝る時にたっぷりつける

寝る時にベビーパウダーを顔や背中につけると、顔や背中のニキビが改善するという情報があります。また、「しっかり保湿した後、鼻にたっぷりベビーパウダーをのせて寝ると、いちご鼻が改善した」と言う人もいます。

(3)他の医薬品などと一緒に使用する

特に多くの情報があるのが、オロナイン軟膏(R)との併用です。

  • ニキビの上にベビーパウダーをのせる
  • その上にオロナイン軟膏(R)を塗る
  • 再びベビーパウダーをのせる

上記のようにベビーパウダーとオロナイン軟膏(R)をサンドウィッチ状に肌にのせると、ニキビがすぐに治るという情報があります。また、上記のような方法により、ニキビ跡が改善した、ということを言っている人もいます。

ベビーパウダーを使ったニキビケアは、皮膚医学的に有効?

Q:以上がネットで話題となっている、ベビーパウダーを使ったニキビケア方法です。これらの方法は、ニキビやニキビ跡に本当に効果的なのでしょうか。

奥村先生:まず一言で言うと、有効ではありません。 ベビーパウダーは、タルク(鉱物の粉末)とコーンスターチ(でんぷん)でできています。タルクが主成分なので、肌に並んだ鉱物の粉末が毛細管現象で汗を吸い上げ、蒸発を促すため、肌の摩擦や蒸れを軽減する作用があります。しかし塗りすぎると、毛細管現象が逆に働かなくなり、汗の蒸発をパウダーが邪魔する可能性もあります。

そもそもニキビは、毛穴が閉じた状態で角栓がつまっているコメド、いわゆる「白ニキビ」、そして白ニキビの角栓がさらに増え毛穴が開いて、汚れて黒く見える「黒ニキビ」、そしてそれらに皮膚の常在菌であるアクネ桿菌が異常増殖し、炎症を起してしまった「赤ニキビ」とあります。 ベビーパウダーをニキビに塗ると毛穴が詰まって逆にニキビを悪化させる可能性が否定できません。

また、オロナインのような消毒薬は、一部の赤ニキビに効く可能性がありますが、皮膚刺激が強いので白ニキビや黒ニキビには、逆にお肌にダメージを与えてしまう可能性があるため注意が必要です。

ちなみに、ニキビ治療における日本皮膚科学会のガイドラインでは、炎症性ニキビ「赤にきび」に対して抗菌薬の外用を推奨していますが、オロナインのような消毒薬は推奨していません。(抗菌薬と消毒薬は全く異なるカテゴリーのお薬です)

保険診療の範囲では、上記ガイドラインが最も有効なニキビ治療です。保険診療で改善しない場合でも、美容外科や美容皮膚科などで、自由診療として行なわれているトレチノイン療法で、ほぼ全てのニキビが改善します。

ニキビ治療はしっかりとした効果のある治療法が存在しますので、悪化させる可能性のあることは行なわない方がよいと思います。

結論

ベビーパウダーでニキビケアはできないようです。それどころか、ニキビにベビーパウダーが詰まってしまい、悪化させる恐れも出てしまいます。ニキビにはニキビ専用の薬や、対処法が存在しますので、そちらを行う方がよさそうです。

 

●湘南美容外科 渋谷院

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