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2016年05月29日

子どもに多く見られる病気“溶連菌感染症”の症状と原因とは

提供元: ヘルスケア大学

溶連菌感染症は子どもがかかることの多い病気なので、風邪との違いに気づき、早めに治療することが大切です。そのためにも、溶連菌感染症の原因と主な症状を知っておきましょう。

溶連菌感染症の症状

溶連菌に感染すると、2〜5日ほどで症状が出始めます。のどの痛みと発熱から始まることが多いので、風邪と間違いやすいでしょう。ただし、溶連菌感染症の場合は、風邪に比べて咳(せき)や鼻水はほとんどなく、のどの痛みがより強いことが特徴です。口蓋垂(こうがすい=のどちんこ)や扁桃腺が赤く腫れ、のどの入り口付近も炎症を起こします。それにともない、首のリンパ節が腫れることもあります。

のどの痛みと発熱のあとには、発疹が出るのが一般的です。赤く小さな発疹が手足や体全体に現れてきます。かゆみをともなったり、1週間ほど経って皮がむける場合もあります。また、舌に赤い発疹ができてイチゴの表面のようにブツブツになる「イチゴ舌」も、溶連菌感染症の特徴的な症状のひとつです。

溶連菌感染症は季節を問わず発症する病気です。また、症状の出方や程度には個人差があり、発熱や発疹が出ない場合や、まれに嘔吐や頭痛をともなう場合もあることを知っておきましょう。皮膚や体の組織へ感染したり、敗血症※1や髄膜炎※2などの合併症を引き起こして全身へ感染が広がる可能性もあるので、注意が必要です。

※1(敗血症)〜肺炎や腎盂腎炎(じんうじんえん)など、感染症を起こしている部位から血液中に病原菌が入り込み、重篤な全身症状が引き起こされる病気。

※2(髄膜炎)〜持続する頭痛とともに、発熱、うなじの硬直、髄液細胞の増加などが現れる病気。

溶連菌に感染するのは、幼児や学童がほとんどです。ただし、3歳未満の乳幼児に関しては典型的な症状がみられないケースも多いとされます。発熱や咳(せき)、鼻水、母乳やミルクの飲みが悪い、元気がないといった症状に気をつけましょう。

溶連菌感染症の原因

溶連菌にはいくつか種類があり、溶連菌感染症は、ほとんどの場合「A群溶血性連鎖球菌」に感染することで発症します。のどの痛みは、細菌に感染してのどに炎症が起きた場合に起こります。のどが腫れて痛む、高熱や発疹、嘔吐、頭痛などの症状が2日以上続く場合には、必ず医師の診断を受けましょう。咽頭の検査や血液検査により、溶連菌感染症の診断ができます。

溶連菌は抗生物質に弱い細菌であるため、たとえ感染していたとしても、処方された抗生物質を飲み始めて2〜3日たった頃から症状がやわらいでくることが多いです。ただし、溶連菌を排除するためには医師に指示されたとおりに抗生物質をすべて服用しなければなりません。確実に溶連菌を退治しておかないと、リウマチ熱※3や急性糸球体腎炎※4といった重大な合併症を引き起こす恐れがあります。症状がなくなってからも、処方された分は必ず飲みきりましょう。一般的に、最低10日間は飲み続ける必要があるとされています。これが、一般的な風邪ともっとも大きく異なる点なので、注意が必要です。

※3(リウマチ熱)〜溶連菌感染症が治った2〜3週間後、急に高熱を発症する病気。強い関節炎をともなう場合もある。約半数に心炎が見られ、適切に治療が行われない場合は心臓の弁に障害が残ることも。

※4(急性糸球体腎炎)〜なんらかの感染症により、糸球体(腎臓を構成する球場の毛細血管のかたまり)に炎症が起こった状態。

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