camilyを便利に使おう

3つの質問に答えて、
自分にあった記事リストにしよう

会員登録はいりません

  • 1
  • 2
  • 3

2016年06月30日

妊婦のおたふく風邪の症状・治療法と胎児への影響

提供元: ヘルスケア大学

妊婦の場合は、特におたふく風邪の感染に注意しなければなりません。どのような症状に注意したらよいか、ワクチンを接種するタイミングはどうするのかなど、妊娠前に確認しておくべきことについて解説します。

妊婦のおたふく風邪の症状と注意点

おたふく風邪は、報告患者のうち3〜6歳が約60%を占めますが、まれに成人になるまで感染せず、成人してから感染するケースがあり、この場合は重症化しやすいとされています。妊婦においても基本的に症状は同じで、全身倦怠感や発熱といった風邪のような症状が出てから数日後に、耳の下からあごにかけての腫れ・痛みが出てきます。

耳下腺を中心に腫れることにより、顔の腫れ、触れた時の痛み、口が開けづらくなどの症状もでてきます。高熱が出て髄膜炎などの合併症により頭痛・吐き気を起こすこともあります。成人女性がおたふく風邪に感染した場合、合併症として約7%ほどが卵巣炎を起こします。卵巣炎を合併すると、下腹部に痛みがみられます。

卵巣炎を合併しても、炎症が重症でなければ問題ありませんし、ほとんどの場合炎症は片方の卵巣だけに起こるので、残ったもう片方の卵巣がきちんと機能してくれます。したがって、おたふく風邪により不妊になることはごくまれなのです。妊娠前には、できるだけ感染を避けたいものです。抗体を持っているか検査し、持っていなければワクチン接種をしておくことがおすすめです。

もし妊娠前に予防接種をしていないのであれば、感染しているとわかっている人には近づかないようにしましょう。

妊婦のおたふく風邪の治療と予防法

おたふく風邪およびその合併症の治療は、基本的には対症療法が行われます。安静にして栄養をしっかりとり、脱水などに気をつけることになります。高熱があったり、痛みが強い場合には、対症療法として解熱鎮痛薬を用いたりしますが、妊婦の場合は安全性が確立している薬が限られていますので、必ずドクターに相談するようにします。

妊婦は薬の副作用が出やすく、胎児にも影響を与える可能性がありますので、できるだけ服薬を控えることが原則です。重症化したり、合併症などで高熱がでたり、痛みが強い場合でも、自己判断で容易に市販の解熱鎮痛薬を使わず、医療機関を受診し相談するようにしてください。

おたふく風邪にはワクチン接種による予防が有効ですが、妊娠していることが明らかな方にはワクチン接種ができません。なぜならば、おたふく風邪のワクチンは、風疹や水痘のワクチンと同じく、ウイルスの毒性を弱め病原性をなくしたものを原料にした生ワクチンであり、理論的にはワクチンウイルスが胎児へ移行するリスクがあるからです。そのため、妊娠中はワクチンを接種できないことはもちろん、接種後2か月ほどは妊娠を避けなくてはなりません。

もし妊娠を予定している場合は、抗体検査を受けておくとよいでしょう。おたふく風邪の抗体がない場合は、タイミングを考え妊娠する前に予防接種を受けることが大切です。夫婦そろって抗体検査をし、ワクチンを接種するのがよいでしょう。

また、同じ生ワクチンである風疹や水疱瘡などのワクチンを接種する場合は、27日以上間隔を開ける必要があることも忘れずに。その理由は、生ワクチン相互のウイルス干渉などが起こり、ワクチンの効き目がきちんと出ないおそれがあるからです。

妊婦のおたふく風邪時の胎児への影響

女性で一番心配なのは、妊娠に気づかずにおたふく風邪のワクチン接種をしてしまった場合ではないでしょうか。おたふく風邪ワクチンの場合、妊娠中の感染による胎児への影響はまだ詳しく分かっていません。しかし、妊娠中におたふく風邪にかかっても、胎児が奇形になることはないといわれています。

ただし、妊娠初期におたふく風邪にかかると、流産の危険性が高まります。妊娠初期は受精卵が着床する不安定な時期で、おたふく風邪に限らず、細菌やウイルスに感染したり、薬の服用により、その作用が強く出たりすると流産のリスクが高まってしまうのです。

妊娠中、もしもおたふく風邪の症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してドクターに診察してもらうことが大切です。治療薬がないため、必ずしも重症化が避けられるわけではありませんが、適切な処置をいつでも聞けるよう、ドクターとの連携が重要でしょう。

他の記事を読む

妊娠・出産の記事

    ©camily 働くママとパパの仕事と育児をもっと自由に