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2016年07月28日

小学校低下学年で行う蟯虫(ぎょうちゅう)検査は何を調べるためのもの?

提供元: ヘルスケア大学

小学校の低学年で行われる蟯虫(ぎょうちゅう)検査はどのような目的で行われる検査なのでしょうか。

蟯虫症の有無を調べる蟯虫検査

蟯虫検査は、蟯虫という寄生虫に感染し、蟯虫症を起こしていないか調べることを目的として行われます。蟯虫症は昭和20年代には全国民の7〜8割が感染していた国民病でした。特に子供への感染が多く、そのため昭和33年から小学3年生以下の児童への蟯虫検査が義務化されました。

蟯虫症とは

蟯虫症の原因となる蟯虫は、人間の大腸や直腸、盲腸に生息する寄生虫で、大きさはメスが10ミリ程度、オスが5ミリ以下の白い小さな虫です。蟯虫は人間固有の寄生虫で、ペットや家畜などには感染しません。昔は人糞を肥料にして野菜が栽培されていたことや環境衛生の不備によって、家族間あるいは保育園や幼稚園などでの集団感染が多くみられました。

いったん蟯虫症にかかると、就寝後に、成虫となった蟯虫のメスが肛門から体外に出てきて肛門周辺の皮膚に卵を産み落とします。かゆくてお尻の周りを掻きむしることで爪の間や手に卵が付着し、その卵が衣類や寝具、食べ物などにまき散らかされたり、風にのって飛散するなどして、人から人へと感染していきます。

たくさんの虫が寄生すると、腹痛や下痢の原因になるといわれています。また、お尻のかゆみによって夜間にしっかりと眠ることができないため、昼間の集中力がなくなり、イライラしやすくなります。

蟯虫検査のやり方

蟯虫は、夜間に肛門周辺に産卵する習性があるため、蟯虫検査では朝1番に粘着性のあるセロファンを直接肛門周辺に当てます。そして、回収したセロファンに蟯虫の卵が付着しているかどうかを顕微鏡で調べます。検査は、念のため2日間に渡って行います。

もし蟯虫に感染していることがわかれば、駆虫薬を2回内服して治療します。

蟯虫検査は現在廃止されている

集団検便や集団駆虫の普及、および下水道など環境衛生が整備されたことにより、寄生虫の感染率は激減しました。その後、検出率は1%以下となり、長い間小学校3年生以下の子供に義務付けられていた蟯虫検査も平成27年度限りで座高測定とともに廃止されました。

とはいえ、完全に蟯虫に感染する可能性が無くなった、とは言い切れません。手洗いを積極的に行ったり、爪を噛んだり肛門付近を掻いたりしないといった予防への心がけは忘れないようにしたいものです。

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