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2016年07月31日

腸閉塞(イレウス)の原因と症状、治療法

提供元: ヘルスケア大学

腸閉塞(イレウス:Intestinal Obstruction)になると、お腹が張る膨満感によって痛みが出たり、吐き気や嘔吐を起こしたりします。では、腸閉塞とはどのような病気なのか、以下で解説します。

腸閉塞(イレウス)の症状

腸閉塞(イレウス)は、腸の一部が狭くなったり、腸の動きが悪くなることで内容物がつまり、お腹がはって痛みが出たり、吐き気が起きたりする病気です。

症状としては、食べた物が腸につまり、突然、腹部が膨満し、強い痛みと吐き気や嘔吐が起こります。痛みは、激痛が続く場合と、強い痛みの後でやや症状が治まるといった強弱がくりかえされる場合とがあります。

また、腸のつまりが酷くなると、腸の内容物が逆流してきて、便のにおいがする汚物を吐くこともあります。

腸閉塞(イレウス)の原因

腸閉塞には、「機械性」と「複雑性」の2種類があり、それぞれ原因が異なります。

機械的腸閉塞(機械的イレウス)

腸が捻じれたり、腸管内部に腫瘍などができたりして塞がれてしまう状態です。また、機械的腸閉塞(イレウス)は、「単純性」と「複雑性」の2つに分類されます。

単純性腸閉塞(単純性イレウス、閉塞性イレウス)
単純性腸閉塞の原因のほとんどが、開腹手術後の腸管の癒着によるものです。開腹手術後は腸同士や腸と腹壁がくっつく癒着が起こりますが、癒着の部位や程度によっては腸が折れたり捻じれたりして詰まることがあります。場合によって手術が必要なこともあります。
ほかにも、大腸がんなどの腫瘍、胆石、宿便や寄生虫の集まりなどが原因となって腸管を塞ぐこともあります。このような単純性腸閉塞の場合は、血流までは阻害されず、症状としては、腹部膨満や腹痛、嘔吐が主になります。
複雑性腸閉塞(複雑性イレウス、絞扼(こうやく)性イレウス)
腸重積、腸軸捻転、ヘルニア(※)などが原因で、腸が閉塞した状態です。腸が締め付けられて血行障害を起こし、壊死してしまう危険性があります。症状は、激しい嘔吐や腹痛、時にショック症状を起こすこともあり、緊急な処置が必要です。
  • 腸重積…乳幼児に多くみられ、腸の中に腸が入り込んでしまう状態
  • 腸軸捻転…腸が捻じれてしまう状態
  • 鼠径(そけい)ヘルニアや大腿ヘルニア…腸が飛び出してしまう状態で、いわゆる脱腸のことをさします

機能的腸閉塞(機能的イレウス)

神経の異常や炎症などの影響で腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)がなくなり、内容物が腸内に停滞する状態です。機能的腸閉塞(イレウス)は、「麻痺性」と「痙攣(けいれん)性」の2つに分類されます。

麻痺性腸閉塞(麻痺性イレウス)
腹膜炎による腸管への影響や、開腹手術後の神経麻痺、脳疾患、腸間膜血管の閉塞などが原因となって起こります。そのほか、ショックや強いストレスなどでも起こり、薬剤(鼻炎薬、免疫抑制剤、あへん系鎮痛薬、抗精神病薬など)の副作用によるものもあります。これらが原因となって、腸管運動が麻痺し、腸の内容物が停滞してしまいます。
痙攣(けいれん)性腸閉塞(痙攣性イレウス)
鉛中毒、胆石、虫垂炎、尿管結石、ヒステリーなどにより、腸管の一部が痙攣(けいれん)を起こして、腸の内容物の移動に支障をきたします。

腸閉塞(イレウス)の治療法

腸閉塞を起こすと自然に治癒することはなかなかありません。早めに医療機関(外科)を受診して、レントゲンや超音波、CT検査などによる診断と、診断結果に合わせた治療を受けましょう。

癒着性腸閉塞や麻痺性腸閉塞の場合は、まず「保存療法」という治療法が用いられます。外科手術を行うと、再び癒着を起こすリスクが高まるからです。

保存療法では、点滴による栄養補給を行いながら、絶飲食で腸閉塞の回復を待ちます。状況によっては、鼻からチューブを入れて腸の内容物を排出し、腸管内の圧力を下げることもあります。

保存療法を数日〜1週間以上続けても効果がない、再発をくりかえす、血行障害が見られる場合などは、手術も検討されます。

一方、絞扼性(こうやくせい)の場合は、腸の壊死が進まないうちに手術を行い、腸閉塞を起こしている原因を解消します。すでに壊死が起きてしまっている場合は、その部分を切除・吻合します。なお、腫瘍による腸閉塞の場合も、切除が可能な状態であれば切除手術を行います。

腸管閉塞は、状態によっては命に関わる重大な病気です。手術の必要性を判断するのは経験豊富な外科医でないと安易ではありません。できるだけ早めに外科手術が可能な医療機関を受診しましょう。

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