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2016年09月22日

【東尾理子×医師】の子育て対談。「教えて!母乳育児のいいところ、大変なところ」

提供元: ヘルスケア大学

2016年3月に第2子を出産した東尾理子さんは、母乳育児の真っ最中。母乳で育てるのは2回目ですが、ひとり目のときとは違った悩みもあるそう。産婦人科医・峰岸一宏先生と一緒に、母乳育児を楽しむ秘訣について対談をしてもらいました。

結局のところ、母乳とミルクどっちがいい?

東尾:私は母乳がよく出る体質なのでふたりとも完全母乳で育てていますが、母乳育児のメリットってなんですか?

峰岸:ずばり、免疫ですね。お母さんの免疫を子供に与えることができるので、風邪や気管支炎、胃腸炎といった感染症にかかりにくくなるのが一番のメリットでしょう。それから、アレルギーや喘息(ぜんそく)にもなりにくいとも言われているんですよ。

東尾:アレルギーにも母乳が関係しているんですか? 初めて聞きました。

峰岸:妊娠中の食生活が関係することもありますが、母乳を飲ませたほうがなりにくいといわれています。実際は何がアレルギーを誘発したのかを判明させるのは難しいのですが、母乳が出る方は飲ませたほうがよいでしょう。

東尾:母乳をあげると「幸せホルモン」って呼ばれているオキシトシンが出るって本当ですか?

峰岸:そうですね。赤ちゃんに母乳をあげることでオキシトシンが分泌されます。ただ、順番がちょっと違っていて、オキシトシンは母乳をだすために必要なものなんです。つまり、オキシトシンが分泌されていないと母乳が出ません。そして、母乳をあげることによってさらに分泌されるというわけです。

それから、このオキシトシンには子宮を収縮させる働きもあります。ですから、母乳をあげることによって産後の子宮を元の大きさに戻しやすいというメリットもあるんですよ。

東尾:赤ちゃんだけじゃなくって、お母さんにとってもメリットがあるんですね。

あまり気にしないで!母乳が足りているかの目安

東尾:反対に、母乳育児のデメリットってあるんですか?

峰岸:授乳に疲れても代わってもらえる人がいませんし、また母乳だと、赤ちゃんがどのくらい飲んでいるのか分からないと心配される方はいらっしゃいます。哺乳瓶のように目で確認できないので、十分な量をあげられているのか分かりにくいですからね。特に完全母乳の方は不安に感じられるようです。健診を受ける際に赤ちゃんの体重を測るので、そのときに医師や助産師に確認すれば問題ありませんけどね。

東尾:私は楽天的なので、自分では体重計も用意しませんでした。ふたり目ともなると、見た目がぷくぷくしているから大丈夫でしょ!という感じになっちゃってます(笑)それから、私は仕事で娘と離れるときのために搾乳(さくにゅう)をしているんですけど、どのくらいの量が出ているのか確認できるのでおすすめですよ!

峰岸:そんな感じでいいと思いますよ。母乳が足りてなければ、健診できちんとお伝えしますから。みなさん結構まじめにやり過ぎるところもあるかもしれません。母乳が出なくてもご自分を責める必要もありません。WHOでは生後2年は母乳で育てるよう推奨していますが、あまりこだわらずに「母乳はあげられるだけあげましょう」という考え方でいいと思いますよ。

東尾:そうですね。私の場合、今は母乳が出ていますけど…おっぱいがはってしまって辛くなることがあります。特に、私は乳腺炎になりやすいみたいで…。ひとり目のときには1回しかならなかったんですけど、ふたり目の今はすぐにつまってしまって……。

峰岸:乳腺炎になりやすい方は、ひどくなると膿(うみ)がたまってしまうことがあるので、とにかく絞り出さなくてはいけませんからね。痛くて自分でできないので、つらいでしょう。熱をもってしまって大変ですし。

東尾:そうなんです!助産師さんにケアしてもらっていますが、とにかく痛いです…。だから、完全母乳だと親のほうが子供から離れられません。そこは大変だなって思いますね。ところで、母乳が出やすい人と出にくい人って、何が違うのですか?

峰岸:実は、その理由はまたはっきりと分かっていないのです。年齢を重ねるとだんだん出にくくなるというのはありますが、年齢だけが原因ともいえないんですよね。こればかりは、実際に母乳をあげてみないと分かりません。ただ、母乳をあげなくなると少しずつ出なくなってきます。母乳とミルクの混合授乳の場合、1年経たないうちに母乳が出なくなってしまうケースもあります。個人差がありますけどね。

卒乳のベストタイミングはいつ?

東尾:私の場合、ひとり目は1歳9か月で卒乳しました。母乳をやめないと生理がこないじゃないですか。もうひとり欲しいなと思ってたので、そのタイミングで母乳をやめました。母乳をやめる1か月くらい前からカレンダーにバッテンをつけて子供に「この日におっぱいをやめるからね」と説明したり、おっぱいにアンパンマンの絵をかいたりもしました。初日は意外と大丈夫だったんですけど、3日目くらいにギャン泣き!「おっぱい欲しい〜」が1週間くらい続きましたね。あのときは大変でした(笑)

峰岸:それは大変でしたね。東尾さんのように「言い聞かせ卒乳」を実践されている方は多いです。卒乳は、正確には赤ちゃんが自然にもうおっぱいはいらないと卒業していくことを言います。「言い聞かせ卒乳」は、お母さんが赤ちゃんに言い聞かせて理解してもらって卒乳することです。お仕事の都合や東尾さんのように妊娠を予定しているなどのお母さんの理由で行う断乳の一つで、その理由やタイミングも人それぞれです。一方で、自然に卒乳するまで母乳を続ける方もいらっしゃいますよ。幼稚園生くらいまで、寝るときだけ飲ませているという話も聞きますね。

母乳の出をよくするストレッチと生活習慣

峰岸:東尾さんは、母乳の出をよくするために何かされていますか?

東尾:助産師さんに教えていただいたストレッチを毎晩やっています。肩甲骨周りを動かすと母乳の出がよくなると教わったので、肘を上に向けて指先を肩につけた状態でゆっくりと呼吸しながら肘で円を描くように回して肩甲骨を動かします。育児中って授乳やおむつ替えなどで前のめりの姿勢になりがちだから、こういう肩を開くストレッチは必要みたいです。本当は体が伸びやすいお風呂あがりにやりたいのですが、バタバタと忙しくてそれどころじゃありません(笑)

峰岸:このストレッチは胸まわりの血のめぐりがよくなって母乳の出にとてもいいですね。食事はどうされていますか?体を温めるショウガとか食べていらっしゃいますか?

東尾:はい。体を温めるものを意識して食べていますね。それから、足首を冷やさないように気をつけています。

母乳が出なくても気にしない!

峰岸:東尾さんは本当によく努力されていますね。素晴らしいです。母乳の出は血のめぐりをよくすることが大切ですから、体を温める食事や足湯、ストレッチはみなさんにもぜひ試していただきたいです。ただ、それでも母乳が出ないからといって気に病む必要はありません。母乳が出なくても、たくさん抱っこしたりスキンシップしたりすればいいんです。子育ては母乳がすべてではありませんから。今のミルクは母乳の成分にかなり近くなっているので、悩むくらいならミルクに頼ればいいと思います。子育て人生は長いですから。

東尾:そうですね。母乳に限らず、子育ては色々思うようにらならない時だってあります。けど、最善を尽くしていれば、悔しくとも、後悔は無かったり。結果にこだわりすぎないというのも大切ですね。気楽に、育児を楽しんでいきたいです!

東尾理子
8歳からゴルフを始め、1999年からプロゴルファーとして活躍。現在はゴルフ以外でも、TV番組やCMなど、多方面で活躍中。夫である石田純一さんとの間に2012年11月に長男、2016年3月に長女を出産。妊娠治療の様子をブログで公表し、「TGP(Trying to  Get Pregnant)」の造語をつくるなど多くの女性たちに勇気と希望を与えている。
東尾理子さんのオフィシャルブログはこちら

峰岸一宏
広尾峰岸産婦人科 院長。産婦人科専門医・超音波専門医・臨床遺伝専門医。20年にわたり慶應義塾大学病院に勤務し産科医療や生殖補助医療の診療に従事。一方、慶應義塾大学医学部産婦人科にて専任講師として教育者、研究者としても活躍してきた。平成27年12月に広尾峰岸産婦人科を開設。
峰岸先生の詳しいプロフィールはこちら

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