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2016年07月22日

LINEの裏グループにおびえる…ママカースト恐怖の体験談と専門家の対処法

提供元: マイナビニュース

●きっかけはささいなことだった
ママたちのコミュニティーで築かれるママカースト。どのようにうまれ、何がきっかけで上下関係が出来上がっていくのか。今回は、神奈川大学人間科学部教授で心理学者の杉山崇先生のもとに相談に訪れた女性A子さんの体験談を紹介。下位層に突き落とされたA子さんへのアドバイス内容も紹介し、対処法についても考える。

○少しずつパパの情報が交換されていった

――以下は、杉山先生のもとへ相談に訪れたA子さんの体験談です。

ママカーストに巻き込まれたきっかけは、幼稚園バスまでのお見送りの後にお茶に誘われたことだった。私たち親子が利用する乗り場は8人の子どもが集まる乗り場。これまで、4~5人のママたちが子どもを見送った後にそろってどこかに姿を消しているのは察していたが、私自身については、交流らしい交流はなかった。

夫の転勤で移り住んだこの街にはまだ友達がおらず、少し疎外感も感じていたので誘われたときはうれしかった。送迎後、ふたつ返事でついていった近所のファミレスで、週末にキッズスペースがあるレストランにみんなでランチに行く計画を話し合っており、私たち親子も誘われた。実は家族で買い物に出掛ける予定だったが、ご近所ママと親睦を深めるためにもちろんこちらを優先した。

それ以降、バス送迎の待ち時間にママ友と言葉をかわすことが増えてきた。そこで少しずつ、お互いのスペックが明らかになっていった。年齢や結婚前の職業、夫の職業、持ち家か借家か、車はあるかないか……など。もちろんダイレクトに聞く人はいなかったが、「ランチに誘って迷惑じゃなかった? 週末はパパがいるんでしょ? 」という問いかけを皮切りに、少しずつお互いのパパの情報が自然に交換されていったのだ。

○ささいな言動でカースト下位に

パパの社会的ステータスや推定年収は、ママ社会の階級に影響することが多い。ママ友グループの中では、夫が弁護士で父親は代々の資産家で事業展開もしているというB子が相対的に高い立ち位置にいることが徐々に見えてきた。私の夫は全国展開で知られた有名企業だったので、周りのママたちからの扱いも悪くなく、週末のレストラン・ランチは子どもともども楽しめたのだった。

しかしある日を境に状況が急変する。ある日、C子が「こんなイベントあるみたいよ」と子どもが喜びそうなイベントにみんなを誘い、集団で出掛けることになった。この時、毎回みんなにお誘いをいただいてばかりでは悪いから、私もみんなにいい情報をもっていかなくては……という気になった。そこで、見送り後のお茶の時間にみんなを誘ってみた。しかし、みな一様に反応が悪く、B子、C子は明らかに不愉快そうだった。その日から心なしか、みんなからよそよそしい雰囲気を感じるようになる。どうやらB子を不快にさせたことで、私はカースト下位に落ちたらしい。グループのリード役はB子、C子の特権だったのかもしれなかった。

○LINEの裏グループにおびえる日々

その後もたまに週末に親子でお誘いを受けることはあったが、集合時間を他のママより遅く伝えられるなど、釈然としない思いが募っていった。そんな中、幼稚園のイベント実施にあたり、ママたちで係を決めることに。ママ友グループの上位層にいるC子は、やりたかった係を他のママ友グループのボスママD子に取られ、不満が収まらない。グループの仲間はみなC子に同情的で、D子の悪口大会が始まった。私は他のイベントでD子と関わったときにD子がとてもよくしてくれた印象を持っていたので、その悪口大会に入り込めなかった。

やがて、D子のそのやり方がひどいのでC子たちは一言言ってやらなければ……という動きに。そこで私は、他のイベントで一緒に係をやってD子と交流があるはずだからと、みんなの迫力に押されて「言う役」を引き受けることになってしまったのだ。しかし、好意のある人にそんなことはさすがに言いづらい。グズグズしていると、LINEに催促するメッセージがママ友それぞれからひっきりなしに入ってきた。みんなの口調や内容がほぼ同じなので、私が知らないLINEの裏グループで打ち合わせていることはほぼ間違いない。私は怖くなり1人で涙を流しながらおびえる日々が続いた。

●ママカーストから逃れる対処法は?
○大切なのは「1つのコミュニティーだけに属さないこと」

小さな社会の中のできごとと頭ではわかっていても、感情では抜けられず、次第に追い詰められていくママカースト。A子さんや、A子さんと似たような状況に陥ってしまった人は、どのように対処したらよいのだろうか。

このような場合に杉山先生は、「実際に今いるコミュニティーに入っていても"入っていないもの"と思うようにし、コミュニティーは他にあると伝えます。今は、通信手段がたくさんあります。SNSなどあらゆる手段を使って、そこで別のママ友や趣味友などと密な関係性を作るのもいいでしょう」とアドバイスするのだそうだ。

それでも解消されない場合は、専門家へ相談するべきとのこと。「早い方がいいです。こんなことぐらいでとためらわなくても大丈夫」と杉山先生。相談相手や打開策が見いだせないまま、こじらせてしまうと、うつ状態や対人恐怖症にもなりかねないからだ。

もし今のママ友との関係性に疑問を感じたら「自分をリスペクトしてくれるかどうかがカギになる」という。「意識的に距離を取っても、ウマが合う人とは無意識に関係が続いていくものです。ママ友と関係を築く際には、尊重しあえる関係かどうか、確かめつつ距離を縮めていきましょう」と語った。

ママが不安定になると、それは子どもにとっても悪影響を及ぼす。ママ友と良好な関係を築くための心がけをぜひ実践してみてほしい。

○杉山崇先生プロフィール

人を幸せにしたいという思いから心理学研究者の道に。神奈川大学人間科学部教授として教鞭をとる傍ら、臨床心理士の見地から心の悩みの相談を受ける。また、心理相談センター所長とし後進の育成に従事している。一級コンサルティング技能士の資格を持ち、社員のメンタルヘルス対策を考える企業の相談にも対応。著書に『読むだけで、人づきあいが上手くなる。』『グズほどなぜか忙しい!』他多数。近著『「どうせうまくいかない」が「なんだかうまくいきそう」に変わる本』。講演、TV出演等で心理学の可能性を広げている。
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