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2016年09月03日

妊娠中の受動喫煙にはどんな危険がある? 産婦人科医に聞いてみた

提供元: マイナビニュース

タバコは、妊婦が吸うと悪影響があると言われています。妊婦本人が吸わなくても、周りに吸っている人がいるかもしれません。妊娠中の受動喫煙には、どんな危険があるのでしょうか。今回は、En女医会の産婦人科専門医・間瀬有里先生にお聞きしました。

ーー妊婦にとって、何カ月のころが一番タバコの影響を受けやすいのですか?

危険という意味では、すべての週を通してよくありません。受精の段階で、精子と卵子の出会いを妨げることがわかっていますし、細胞の抗酸化作用を低下させるため、卵子も精子もタバコで「老化する」と考えて間違いありません。

また、妊娠中に喫煙していると、赤ちゃんが低体重化したり、将来の成人病の危険性が高まったりするほか、早産のリスクもあると言われています。タバコの毒性が体から抜けるのにはある程度時間がかかるので、妊娠したいと思ったら、早めに禁煙する必要があります。

○妊婦にとって非常に危険な受動喫煙

ーーこのほど受動喫煙で死亡する人の数が、推計で年間1万5,000人にのぼると発表されましたが……

だんだん増えているようですね。まわりの人が吸っているだけなのに、心拍数が上がる、体が冷える、咳き込むなどの症状が現れることもあります。長期的には、心筋梗塞や狭心症、脳卒中や肺がん、ぜんそくの発症率が上がることもわかっています。「自分が吸っているわけではないし……」と受動喫煙を軽視してしまうのは妊婦にとっては危険な考え方ですね。

ーー受動喫煙は、具体的に妊婦さんにどんな影響があるのでしょうか?

流産や早産の原因になると言われています。また前述の通り、赤ちゃんが低体重化する傾向があります。赤ちゃんが原因不明のまま亡くなってしまう乳幼児突然死症候群の原因の一つではないかとも指摘されています。

ーー国ではどのようなケアがされているのでしょうか?

2003年にはレストランや百貨店、空港などの施設での分煙、禁煙が義務づけらました。しかし努力義務にすぎません。しかし、神奈川県や兵庫県などで、次第に受動喫煙に関する条例が設けられ全国に広がりをみせてはいます。

○自分で自分を守るしかない

ーーでは、妊婦さんはどうやって受動喫煙から身を守ればよいのでしょうか?

喫茶店やレストランでは、分煙してあっても煙は流れてくるものです。分煙の店ではなく、室内完全禁煙の場所か、喫煙場所が閉め切られているところを選びましょう。

会社では、なるべく喫煙室から離れた場所に席を用意してもらうなど工夫しましょう。また、タバコを吸ったばかりの人の息や髪の毛、服には副流煙がまだたっぷりと含まれています。時間をおいてから会話するようにしましょう。

ーーマスクに効果はありますか?

最近は性能のよいマスクも多く市販されていますが、マスクで副流煙が完全に防げるとは言えません。煙に近づかないようにするほか、基本的にあまりできることはありませんね。だからこそ、家族の協力が必要です。

ーータバコを吸ったばかりの人も避けたほうがいいとなると、家族の喫煙は問題ですね

そうですね。家の中に妊婦がいるのであれば、禁煙を考えるべきです。タバコは、妊娠中だけでなく、うまれた後の子どもにも悪影響が及びます。家族を持つ覚悟ができたら、タバコはやめるのが優しさです。禁煙外来も多くできていますので、相談してみると良いでしょう。

ーーありがとうございました!

■プロフィール
間瀬有里
2003年 日本医科大学卒業。150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加するEn女医会に所属している(En女医会とは、会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用し、医療分野での啓発活動を積極的に行っている団体)。
産婦人科専門医、指導医。医学博士。大学病院助教を経て、現在、東京ミッドタウンクリニック勤務。長年の大学病院勤務経験を生かし、現在は健診業務から一般外来診療まで幅広く対応している。二児の母としても、日々奮闘中。
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