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2016年08月23日

妊娠中に尿たんぱくがプラスに!胎児への影響は?原因は何?

提供元: cozreマガジン

妊婦健診の中に尿検査がありますが、何のために検査をしているのか知っていますか?実はママと赤ちゃんを守るための大切な検査なのです。

尿中に含まれる糖分やたんぱく質、ケトン体の数値を調べることで「妊娠高血圧症候群」や「妊娠糖尿病」など、胎児への影響も考えられる病気を発見できます。

この中の尿蛋白の検査で陽性が出ると腎臓の働きに問題があることがわかります。特に「妊娠高血圧症候群」にかかっている場合、尿蛋白の数値に異常が表れ、血圧や浮腫の症状が出てきます。

今回は、妊娠中の尿検査で何を調べるのかを詳しくご説明します。数値のプラスマイナスの見方や検査結果の原因や影響、対策についても詳しく見ていきましょう。

妊娠中に尿検査をする理由

尿検査からわかること

病院での検査,妊娠,尿蛋白, どうして妊娠中に尿検査をするのでしょうか?尿検査を行うことで分かる病気として、「妊娠高血圧症候群」や、「糖尿病合併妊娠」、「妊娠糖尿病」などがあります。

これらは尿中に含まれる糖分や蛋白質、ケトン体と呼ばれるもの有無を調べることで分かります。妊娠中の尿検査は、これらの病気を早期に発見することで、お母さんと赤ちゃんを守るために行うのです。

では具体的にどんなことが分かるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

尿糖検査

尿糖とは?

妊娠中の尿検査,妊娠,尿蛋白, 尿糖の検査は、尿中にどれくらい糖分(=ブドウ糖)が含まれているかを調べるものです。尿中の糖分の量が多いと、糖尿病合併妊娠や、妊娠糖尿病が疑われます。

検査のタイミングと結果の意味

検査をするタイミングとしては、妊婦検診の度に行います。尿中に糖分がない状態(=検査結果が陰性(-))が正常で陽性(1+、2+)であった場合は異常の可能性があります。

検査結果が陽性となる原因

尿糖が陽性であった場合は、本当に糖尿病が原因なのかを調べる必要があります。糖尿病は血液中の血糖値を測定することで分かります。

もし妊娠の初期から糖尿病があった場合、胎児に奇形がおこる可能性もありますので十分な注意が必要です。尿糖が陽性でも血液中の血糖値が正常であれば特に問題はありません。

尿ケトン体検査

尿ケトン体検査とは?

尿検カップと結果,妊娠,尿蛋白, もう一つ、妊婦さんの尿検査で重要なのがケトン体の検査です。

ケトン体とは肝臓が脂肪を分解する過程で作られるものです。健康な人でも尿中のケトン体は少なからず含まれているので基準値よりも多いかどうかで判断をします。

妊婦さんのケトン体検査

ヒトは普段はブドウ糖をエネルギー源として利用しています。

妊婦さんの場合、つわりなどで十分な食事ができず体に栄養が足りていない状態になると、ブドウ糖ではなく体に貯めた脂肪を燃焼させて生命活動を行います。

その結果、尿中にケトン体が出てくる状態になるのです。

つわりとケトン体の関係

つわりというのは、妊娠4週目くらいから12週くらいまでにかけて悪心・嘔吐を主症状としてあらわれてくるものです。

つわりの症状が強い妊婦さんは十分な栄養が取れていないため飢餓状態になり、尿中のケトン体が上昇すると言われています。

尿検査で蛋白がプラス これってなぜ?

尿蛋白とは?

尿蛋白検査とは、尿の中に蛋白があるかどうかを調べる検査です。

基本的に妊娠中というのは蛋白尿になりやすい体質になっていますが、時に妊娠高血圧症候群や腎臓の病気の可能性があるので注意が必要です。

プラス、マイナスとはどういう意味?

プラスマイナス,妊娠,尿蛋白, 検査は妊婦検診の度に行います。尿中に蛋白がない状態(=検査結果が陰性(-))が正常で、陽性(1+)〜(4+)であった場合は異常の可能性があります。

正常値

通常では尿中に蛋白が検出されることはありませんので、(-)が正常値です。また、結果が(±)であっても異常ではないことが多いです。

(1+)、(2+)、(3+)、(4+)の意味

尿中に蛋白が検出されれば、検査結果は(+)の結果になります。(1+)~(4+)は、尿中の蛋白の量によって変わります。異常な値ですので追加で検査が必要になります。

(1+)の方が蛋白の量が少なく、(4+)の方が大量の蛋白が検出されたことになります。

尿蛋白が陽性だと病気なの?

蛋白というのは体に必要なものです。尿中に体に必要としている蛋白が出てしまうのは、腎臓の働きが低下しているサインです。

一回の検査で陽性になったとしても必ず病気であるというわけではありませんが、定期的な検査が必要です。

つわりとの関係

一般的に尿蛋白とつわりとの関連は指摘されていませんが、尿中のケトン体という物質との関連は指摘されています。

膀胱炎との関係

前述したように、腎臓などに問題があると尿中に蛋白が検出されるようになります。腎臓に場所が近いため、膀胱炎などにかかると尿蛋白が陽性になります。

妊娠中というのは基本的に腎臓の血流が増えるためおしっこの回数が増え、いわゆる頻尿の状態になります。特に妊娠初期と妊娠後期に頻尿の症状がでやすいようです。

しかし膀胱炎もまた、頻尿を引き起こします。その他の症状としては残尿感や排尿時痛が伴うこともあります。頻尿に加えて、それらの症状がある場合は主治医の先生に相談してみてください。

入院の必要はある?

尿蛋白が陽性で重度な病気が疑われる場合には入院の必要がありますが、基本的に尿蛋白が陽性になっても入院の必要はありません。外来で経過をみながら原因に応じた治療をしていくことになります。

胎児への影響はあるの?

妊娠高血圧症候群になると胎児に重大な影響が

妊娠中のお腹,妊娠,尿蛋白, 妊娠高血圧症候群とは、妊娠前には異常がなかったにもかかわらず妊娠中期以降になってからお母さんに血圧の上昇や蛋白尿、浮腫(むくみ)などが出現する病気のことです。

これらのうち、蛋白尿と浮腫はそれほど問題ではありません。一番重要なのは高血圧です。なぜ血圧の上昇がおこるのかはっきりとした原因は分かっていません。

一説としては、胎盤の血管が作られる過程で何らかの異常が発生し、お母さんから赤ちゃんへの栄養や酸素の供給がうまくいかず、それを補おうとして無理に血液を送ろうとするために血圧があがると言われています。

胎児への影響

では赤ちゃんへの影響はどんなものがあるのでしょうか?先ほど説明した通り、お母さんと赤ちゃんをつなぐ胎盤の血管に異常があるため、栄養や酸素が赤ちゃんにうまく運べない状態になります。

栄養がうまく運ばれないので赤ちゃんが十分に育たなくなったり(胎児発育不全)、低体重で生まれてきたり(低出生体重児)、酸素が足りないことで低酸素脳症になり最悪の場合はお腹の中で赤ちゃんが亡くなってしまうこともあります(子宮内胎児仮死)。

値を下げる方法、食事対策、気を付けること

塩分、糖分を控える

健康的な食事,妊娠,尿蛋白, 一般的な塩分制限やカロリー制限が予防につながります。しかし、妊婦さんの場合は極端な塩分やカロリーの制限は逆に赤ちゃんへの栄養が十分でなくなったりするため、危険性も指摘されています。

厚労省が出している、「健やか親子21」では、お母さんの体重増加の推奨レベルを設定しており、やせている人(BMI 18.5未満)で9~12kg、普通の人(BMI 18.5以上25.0未満)で7~12kg、肥満の人(BMI25以上)では個別に対応するとしています。

また塩分制限に関しては、日本産婦人科学会から1日当たり10g以下(予防では)の塩分制限を推奨しています。

水分摂取の有益性

水分が足りないことにより尿蛋白が陽性になることもあります。しかし、水分の摂りすぎも良くありません。塩分や水分の摂りすぎは高血圧や浮腫(むくみ)の原因になり、腎臓にも負担をかけます。

水分は一日2000mlくらいを目安にするのがいいでしょう。また、疲れやストレスも蛋白尿の原因になりますから、睡眠をとって気分転換するようにしてください

カリウムが含まれるバナナを食べれば塩分が体から出ていくから良いというのは本当か?

カリウムは、尿からのナトリウム(塩分)の排出を促進します。カリウムは、バナナや豆類、魚類や海草類やキノコ類などに多く含まれますので、これらを積極的に食べるよう心がることは良いことです。

まとめ

今回は、妊娠中の尿検査についてご説明しました。尿蛋白の数値がプラスになった時、体でどのようなことが起こっているのか、胎児への影響はどんなことが考えられるのかなどを見ていきました。

検査で何も異常が出なければ、どんな検査をしているのか詳しく知る機会もないかもしれませんが、妊娠中は常に高血圧や糖尿病になる可能性があります。

日頃から食事や水分摂取に気をつけて、正常値を保てるようにしましょう。

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