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2016年05月26日

妊娠前から摂りたい! 知っておきたい「葉酸」のはなし

提供元: マイナビウーマン

妊娠前から摂りたい! 知っておきたい「葉酸」のはなし

こんにちは、細川モモです。突然ですが、みなさん“葉酸”を毎日意識して摂っていますか? 「え? 葉酸って妊娠してから摂るものじゃないの?」と思った方、実はNOです。葉酸は妊娠を望むすべての女性と男性が摂取したいビタミンです。葉酸は順調な月経と排卵をサポートし、妊娠のチャンスがやってきたら受精卵や胚の成長を助け、流産リスクの低下に貢献します。第6回目の今回は、「葉酸」と妊娠力の関係についてお話しします。いつかのために今日から意識しましょう。

■葉酸の摂取は、最低でも妊娠の1カ月以上前から

葉酸は赤ちゃんの二分脊椎症や無脳症などの発症リスクを低下させることで有名なビタミンです。こう書くと妊娠中からの摂取で問題ないように思えますが、実は、ママになる女性が受精後に妊娠に気づくのは早くて妊娠4週~5週ころであり、2~3カ月のときです。もともと月経不順の人の場合、妊娠に気づくのはもっと遅い時期になります。ところが、赤ちゃんの身体でもっとも早く作られる器官に脳や脊髄があり、脳の中枢神経のもとは妊娠3週目頃から作られはじめます。6週目を迎えるころには神経管が作られますが、このとき神経管がうまく形成されないことを「神経管閉鎖障害」といい、先天性奇形のリスクが高まります。赤ちゃんの中枢神経や神経管の発達はママが妊娠に気づかないときからはじまっているため、発覚後から葉酸を摂取しても遅いことがわかっています。

残念なことに日本女性の葉酸の認知度は高くありません。葉酸という言葉自体は知っているものの、いつから摂ればいいのか、どのような働きをしているのかの知識が不足しています。さらに、葉酸は食事だけでは必要量に満たない可能性があり、今現在日本では二分脊椎症の赤ちゃんが年々増えている状況です。諸外国ではこのような状況を防ぐため、パンなどの小麦製品に葉酸を添加していますが、日本ではこのような試みははじまっていません。

二分脊椎症や無脳症を予防するためには、最低でも妊娠の1カ月以上前から葉酸の摂取を心がけましょう。量に関しては、1日700μgの葉酸を摂取していた女性は300μg以下の女性に比べて排卵障害による不妊リスクが40~50%も低かったことがハーバード大学の調査によって明らかになっています(※1)。このことから直近に妊娠の予定がなくても、妊娠前の女性は食事からの摂取に加え、サプリメントで400μgの葉酸を摂取すべきと研究者たちは説いています。

厚生労働省でも、妊娠1カ月以上前から妊娠3カ月までの間、1日400μgの葉酸摂取を推奨しています。実際に20~39歳の日本女性が葉酸を摂取できている量は1日235~244μgであり、妊娠を考えると倍以上の摂取が必要になります(※2)。

(細川モモ)

■葉酸は流産対策にも重要! その理由とは

また、働く女性は労働環境やストレスにもよりますが、流産率が高い傾向にあることが示唆されています。30歳未満の流産率は10%、35歳では25%になりますが、働く女性の流産率は23.2%であり、約4人に1人が経験者であることを全国労働組合連合が発表しています。

多くの場合、妊娠初期の流産は胎児の染色体異常によって起こるため、就労環境などの影響とは考えにくいのですが、12週目以降の流産には生活環境や仕事環境のストレスが関係しているのではないかと考えられています。流産リスクのひとつに毒性をもつ物質“ホモシステイン”の血中濃度が高くなってしまうことが挙げられます。葉酸はホモシステインを毒性のない物質に変換する力を持っているため、流産対策に重要な役割を果たしています。

働く女性1,022名にご参加いただいた「まるのうち保健室」から誕生した「働き女子1,000名白書」によると、働く女性は食生活に問題を抱えやすく、朝食欠食率は約4割と全国平均の倍になります(※3)。1食抜けてしまうため、摂取カロリーが1500kcalを下回っていて、そのうちの約15%をアルコールやおやつなどのエンプティカロリーの食材から摂っています。妊娠前から朝食欠食が習慣化している人は妊婦になってからも食べる習慣がつかず、結果として妊娠中に必要なカロリーを満たしにくいことがわかっています。1食分の食事が不足することや栄養のない食品でおなかを満たすことは、多くの栄養素の摂取不足に繋がります。
 
葉酸に関しては1日の必要量である240μgに届かない女性が約4割いました。参加者の約9割が近い将来の妊娠を希望していましたが、妊娠を意識したら摂取したい1日400μgを基準としたときは83%が不足、480μg(妊娠中)を基準とすると90%が不足です(※3)。つまり、多くの女性が葉酸の摂取状況について見直す必要があるということです。

■“緑の野菜”と“マルチビタミン”で妊娠力を強化!

葉酸を気軽にチャージする方法として、“緑の野菜”を意識しましょう。小松菜や枝豆、ブロッコリーやモロヘイヤなどに多くの葉酸が含まれています。イチゴやキウイ、バナナといった果物にも含まれていますので、緑の野菜とMIXしてスムージーで取り入れるのもいいですね。ほかに納豆や海苔にも含まれていますので、MIXして朝食や夕食に取り入れましょう。

忙しくてそれも難しい! という女性はマルチビタミンのサプリメントを摂ることも考えましょう。ハーバード大学の調査によって、マルチビタミンを摂取していた女性は排卵性不妊になるリスクが40%低く、そのリスク低減にもっとも役立っていたのが葉酸と鉄分であったことを報告しています(鉄分が含まれる場合はマルチビタミン&ミネラルになります)。

日に日に気温が上がり、ダイエットシーズンが到来しますが、何を抜くかを考えてばかりでは栄養失調に拍車がかかり、妊娠力が低下してしまいます。妊娠を希望する女性は栄養をしっかり満たすことを第一に考えましょう。

◆今回のモモポイント!

妊娠前だからこそ葉酸摂取を心がけて将来への投資を!!


(※1)出典:「妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法」ジョージ・E・チャヴロ、ウォルター・C・ウィレット、パトリック・J・スケレット
(※2)出典:日本人の食事摂取基準(2015年版)、平成24年 国民健康•栄養調査
(※3)出典:「働き女子1,000名白書」/出典:「Will consious Marunouchi「まるのうち保健室」調査」Copyright©2015三菱地所株式会社・一般社団法人ラブテリAll Rights Reserved.

(細川モモ)

※次回の更新は、6月9日(木)です。お楽しみに!

【細川モモの「産めるカラダの栄養学講座」バックナンバー】

●第1回:“妊娠力”を守るには? 現代女性が見直すべき「食生活」のキホン
●第2回:生命の万能素材! 「産めるカラダ」にたんぱく質が欠かせない理由
●第3回:日本女性のほとんどが“隠れ貧血”!?  妊娠前に改善しておくべき理由とは?
●第4回:日光浴が妊娠力を守る!? “サンシャインビタミン”と妊娠力の知られざる関係
●第5回:妊娠力アップには欠かせない! 「食べたい炭水化物」と「避けたい炭水化物」のちがいって?

 

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