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2016年05月24日

子どものペースに寄り添いながら働きたい! 完全リモート勤務の中で信頼関係を創りあげるワーママ

提供元: laxic

子どものペースに寄り添いながら働きたい! 完全リモート勤務の中で信頼関係を創りあげるワーママ

2回ほど出勤の後、完全リモート勤務に移行
通勤時間を業務時間に

ラシク編集長・宮﨑(以下・宮﨑)HDEでどのようにリモート勤務をされているのかお教え頂けますか?

松浦さん(以下、敬称略 松浦)株式会社warisというワーキングマザーに特化した人材紹介会社からHDEを紹介してもらい、業務委託という形で2年ほど一緒にお仕事させてもらっています。最初は9時30分〜2時半の間に会社で勤務する予定だったのですが、通勤に1時間半程かかるため、人事部長である高橋さんから「業務的には会社以外でもできるし、通勤時間を全部仕事に充てられたら早く終わるよね」という話があり、2〜3回出勤した後、リモート勤務に変更しました。(上司である株式会社HDE人事部長 高橋さんの記事)私の担当する業務は、「人事システムを導入する」というもので、人事の通常業務以外の部分なんですね。私が出勤すると、他の方へ直接質問することも多くなってしまいますが、自分が会社の外にいれば、私の時間軸ではなく、相手の時間軸で返事をもらえることになるので、かえって業務がスムーズになる面もあると思いました。契約形態は業務委託なので、働いた時間に応じて報酬がもらえると言う形ではなく、アウトプットさえきちんと出せば、朝仕事をしようが、子どもが寝た後に仕事をしようが問われることはありません。
人事システム導入に関して、データをまとめるところから、業者さんとのやり取りまで全て担当させて頂きましたが、現在はシステムの導入を終え、実際の施行フェーズにおいて皆さんにスムーズに使ってもらえるようサポートを担当している段階です。

システムの構築時は、朝の7時30分〜8時にはパソコンを開き、皆さんがオフィスから帰るくらいまではパソコンを開いたままにしておくようにしていました。ただ何時間働いたとか、何時まで稼働できる…などの業務時間にはとらわれない働き方をしていましたね。iPhoneさえ持っていれば、急ぎの案件でもすぐに返信できますし、タイムラグが生じないように返事ができる時はするようにしていました。

業務時間を区切りたいなとか、そんな発想はありませんでしたか?

松浦いつでも連絡がくることが嫌だという気持ちは全くありませんでしたね。分からなくて、困っているからこそ自分のところに質問が来たのだから、早く返事をして助けてあげたいという思いでした。今振り返ると、頻繁にやり取りをしたからこそ、ものすごい勢いで会社と仲良くなれたんだと思います。

特に急成長している会社はスピードが大事です。「人事」という業務は人に携わっているからこそ、「全く連絡が取れません」という体制ではまずいかなと思うところがあります。

文字コミュニケーションを頻繁にすることにより
文字以外の「人となり」や「心の声」が分かるように

宮﨑上司である高橋さんとも話させて頂いて、リモート環境においても信頼関係をきちんと構築されているという印象を持ちました。

松浦高橋さんとはものすごくコミュニケーションを取っていたんですよね。もしかしたら隣に座っている人よりも、私と文字でのコミュニケーションをしている時の方が多かったかも(笑)。でも、そうすることによって、文字以外の「人となり」や「心の声」、「思っていること」が分かってくるんですよ。日本語って特に曖昧なので、同じ言葉を発しても、すぐ伝わる人、数回のやり取りが必要な人、そしてバックボーンも理解して返してくれる人、いろいろいるんですよね。高橋さんやその下にいる人たちが、言葉のコミュニケーションに長けている人だったから、皆さんと近くなることができたと思います。実はSkypeで人生相談にのったこともあります。

離れて仕事をしている人たちと、人生相談を受けるほどに仲良くなれる関係を築いているのはすごいですね。

松浦この2年間ですごい量の文字コミュニケーションをしているので、言葉のちょっとした変化で、背景にある気持ちが分かるようになってきたんです。言葉ってそれほど、心情が現れるものですから。あと、転職や様々な経験を経て、今こうやって仕事をしているので、いろんな意味で先輩の女性として見てくれたこともあるかもしれませんね。

遠距離通勤の形で育休復帰
仕事、子どもの病気、保育園に悩んだ会社員時代

宮﨑ではHDEで働きはじめる前は、どのように働いていたのでしょうか。

松浦監査法人で最初は人事のスタッフとして働いていました。一度人事を離れて、現場に近い部署で働いていた時に、妊娠をしたんですね。その時お腹にいたのが、今小学校4年生になる上の子です。産休・育休を取り、1年で時短勤務の形で復帰しましたが、元の部署には戻れず、会社側としても何をさせたらいいのか分からないという状況でした。あるプロジェクトに携わることが決まり、「さあ、仕事をしよう!」と思った時に、2人目の妊娠が分かったんです。また休むことが決まっている状況の中、上の子はぜんそくを持っていて、保育園を休みがち。仕事には復帰したものの、看護休暇や有休をとることも多かったですね。

下の子も出産し、「さあ、仕事ができるぞ!」と復帰する気が満々だった時に、旦那さんの仕事の都合で東京から埼玉に引っ越すことになりました。埼玉で認可保育園に申し込んだのですが、家から遠いところしか空きがなく、結局下の子が1歳半になるまで育休を延長したのです。当時、会社は丸の内と八重洲・田町にオフィスがあったのですが、復帰するにあたり、どこのオフィスのどのポジションで働くかということも転々としました。結局、田町のオフィスで復帰することになったのですが、その時に、なかなか仕事にありつけないという苦しみも感じましたね。

子ども2人は家の近くのビル内にある保育園に入れることになったのですが、上の子は既に年少さんの年齢でした。園庭もない、ビル内の保育園でいいのか?ということも悩みの1つだったんです。当時は、毎日、帰ってきてすぐに着替える時間もないような生活をしていて、子どもも疲れ、自分もかなり疲弊していました。タクシーもよく使っていたので、タクシーの運転手さんから「頑張って!応援しているよ!」と励まされるくらいでした。

そんな頃、当時の上司が異動になり私が責任者になることになりました。人事の責任者が、時短で帰り、いつ休みむか分からないという状況。そんな時、ある人に言われたんですね。「今は、24時間託児もあるし、ベビーシッターもある。時間をお金で買って、この時期を乗り越えればいい」と。でも私自身はそうは思えなかったのです。未来の自分が過去を振り返った時に、後悔する様子が見えました。

「これ以上、子どもと離れられない」
「会社にも、これ以上迷惑をかけられない」

子供は体が弱く、実家は遠くて、主人は仕事が忙しい。そんな状況で責任のある仕事を引き受けることは難しいし、仮に軽度な業務を与えてもらえたとしても、本当にそれで満足なのだろうか。私は何にこだわっているんだろう…と思いました。そして、前職を辞めたのです。上の子は年長さん、下の子は年少さんの年になっていました。

当時、社内にワーママはあまりいなかったのでしょうか?

松浦そうですね。2人子どもがいる人はあまりいませんでした。2人目を妊娠している時に、先輩ワーママたちに声をかけられたんです。「ハードルを超えたんだね!私も2人目を産みたかったけど、無理だと思ったの」と。今は2人子どもがいる人も増えてきているようですけどね。

「優秀な女性を応援したい」
亡き父の言葉から、再び働くことを決意

宮﨑前職を辞めた後に、また働こうと思ったきっかけは?

松浦仕事を辞めた後、上の子が小学校に入った後で、私の父が亡くなりました。実は、私が前職を辞めると言った時に、一番難色を示していたのが父でした。「優秀な女性を応援したい」と常に言っていたし、辞める時も「いつか社会に復帰した時に、使い物になるようにインプットは常にしておくように」と言われていたのです。「働く」ということをもう一度考えはじめたのは、父の言葉を思い出したことがきっかけです。

以前、前職の上司から業務委託で仕事をしてくれないか…と言われたことがあったんですね。その話はセキュリティの関係で流れたのですが、「業務委託」という言葉は頭にずっと残っていました。そこで、「業務委託」と調べた時に、warisが出てきたのです。面接を受け、フィットする企業があればチャンスかもしれないと思っていたところ、紹介されたのがHDEでした。

前社と「業務委託」の話が出ていたからこそ、業務委託という形態は全く気にならなかったんですね。

松浦はい、全く気になりませんでした。人事にいましたから、雇用契約と業務委託契約の違いはもちろん、業務委託の人には、何を管理して何を管理してはいけないのか…ということもよく分かっていました。業務委託は、成果を重視され、アウトプットがないといけないものという点も、もちろん理解していましたね。

実際にリモート勤務をやってみて感じたことはありますか?

松浦外に出てしまえば、仕事だけをやれる環境を作れますが、家にいると来客があったり、子どもが帰ってきたりと、やることは増えていき大変なこともあります。またリモート勤務において、気持ちの切り替えは大切だなと思う時もありますね。もし、自分に制約がなければ、昔のように熱く仕事をしたいなという気持ちもどこかにはありますが、有休が減っていくことのプレッシャーやお迎えの電話が怖いという気持ちからは解放されました。

家にいることによって、子どものペースに合わせてあげることもできますし、なによりも子どもに「お母さんが働いている姿」を見せてあげられるのはいいことだと思います。下の子は女の子なのですが、これから勉強し、受験や就職活動をしていく中で「お母さん、何もしていないじゃん」とか「辞めちゃったんでしょ」と言われたくないなという気持ちもあります。子どもには楽しんで人生を送って欲しいし、楽しむために「仕事」は切り離せないことだと思っています。私が模索しながらも働いている姿を見せることによって、「通勤電車に乗って、会社で働く」という形以外のものも見せてあげたいなと。子どもに対する社会教育にもなっていると感じますね。

ただ、リモートだけになってしまうとストレスに感じる人もいるとは思います。半分リモート、半分出勤くらいのフレキシブルさがあれば解決できるのかもしれませんね。

ママの価値は実務経験だけではない
どんな人も優しく包み込める、お母さんのような存在でありたい

宮﨑これまでお話を伺ってきて、松浦さんは、リモート勤務でありながら「駆け込み寺」のような存在なんだなと感じました。

松浦ここ2年程の間に私の中に芽生えはじめた概念なんですが、働くことと「お母さん像」を上手にミックスしていきたいなと。もちろん仕事はきちんとするんですが、存在としては「ふわっとした人」でありたい。若い人でも年配の人でも、どんな人が入ってこようが「ソフトにやさしく包み込めるお母さんのような存在」でありたいと思っています。実務経験はもちろん大切ですが、「会社にお母さんがいれば安心」という環境を作り出すことは、私たちママが働く上での生存価値になりうるのではないかと。

子育てと仕事を両立する上で、大切にしていることはなんですか?

松浦私は子どもに仕事の相談や、社会人として悩んでいることなどもそのまま伝えるようにしています。子どもも一緒に考えてもらっているんです。こういう働き方じゃなくて、こういうのもありだった…など、その時々の状況に応じて別の道も考えていける人になって欲しい。だからこそ、私自身の悩みも相談するようにしています。

そして子どもがいるから仕事をしないということはありません。電話やSkypeでMTGをしている時などは「うるさい!」と書いて見せることも。でも、常に「何をしているのか」を話すようにしています。iPhoneを見ている時も「こうやって仕事をしていて、こうすることによってあなたたちと一緒にいる時間を捻出しているんだよ」と話していますね。

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