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2016年06月29日

働きたくても働けない女性を支援したい サイバーエージェント最速昇進ワーママの新たな挑戦

提供元: laxic

働きたくても働けない女性を支援したい サイバーエージェント最速昇進ワーママの新たな挑戦

量で勝負しまくった時期から、質へと転化
就職活動と広告営業時代

齋藤:石田さんは就活時にかなり多くの内定をもらったと伺いました。最終的にサイバーエージェントに決めた理由は何ですか?
石田さん(以下・敬称略):マスコミ関係の仕事をしたい、と思っていたのですが、就活当時は、それが自分にとって合う業界かさえも分かりませんでした。そこで、就職活動のときは、全く興味のない業種も含めて、業界問わず300社くらい受けました。

就職活動をはじめたばかりの頃は、「企業に内定することがゴール」と思いがちですが、そうではなくてそこから先、どういう仕事をするのか?ということが重要ですよね。そのことに就活の途中で気づいたのです。有名企業に入社すると周りからは「すごいね」って言われるかもしれない、ただ、そこで上司から言われたことだけをやっていくような仕事ではなく、自分からどんどん挑戦していけるようなところで仕事をしたいなと思い、サイバーエージェントに決めました。両親には大手企業から内定をもらっているのに、なぜ、当時は名前も知られていないサイバーエージェントにするんだと反対されましたけどね。

齋藤:入社してからも、営業成績がよく、社内表彰を何度も受けたそうで。
石田:最初は広告営業の仕事からスタートしたのですが、「目標は達成して当たり前」くらいの突き抜けた成果を出そうとは思っていましたね。

でもそれは私にコツがあったわけでもほかの人よりも営業テクニックがあったわけでもないです。だからこそ、最初のうちは圧倒的な量をやっていました。テレアポをとってアポに行ってと人並み以上にやりましたね。

最初の1、2年目のうちは社内で評価を得たいとか、自分の目標を達成したいという、いわゆる自分のための営業活動をしていました。でも、3年目くらいで気付くんです。「自分の目標を達成したいから、お客さんに何かを提案している」というサイクルがいかに意味のないことか、ということを。そのあたりから、量から質へ転化していきましたね。

妊娠中に営業統括に昇進
育児休暇を取らず職場復帰

齋藤:就職活動といい、営業活動といい、パワフルですね。出産前には、サイバーエージェント初の女性局長を務めていたとか。
石田:広告営業の局長をしていた時に、妊娠したんですね。妊娠のことをまだ会社に報告をしていない時に、もうひとつ上の営業統括のポジションの打診を受けたんです。そのとき「妊娠しているので」とお断りをしたのですが、会社側から「それでもいいからやってほしい」と言われました。

齋藤:「統括になってほしい」と言われたときの気持ちはどうでしたか?
石田:複雑ですよね。でもこのタイミングで妊娠しなければよかったとは思わなかったですね。

齋藤:営業統括になってから、出産を迎え、産休・育休はどのくらい取得されたんでしょうか?
石田:育児休暇はとっていなくて、産後休暇のみを取得しました。

会社側に早く戻ってきてほしいと言われたわけでもなく、自主的にそうしたのです。サイバーエージェント社長の藤田からも「そんなに早く戻ってこないでいい。まわりの後輩が早く戻らないとやっていけないの?と思ってしまうし…、もっとゆっくり休んで」と優しい言葉もかけていただいていました。
死ぬほど仕事が好き、というわけでもないですし、子供は大好きですが、妊娠中の自分に大きなミッションとチャンスを与えてくれた会社に貢献したいという気持ちが強かったんです。あと、わずかに不安もあったのだと思います。自分がいない間、当たり前ですが会社はまわっていくし、自分がいなくていい環境になってしまうのも…という気持ちが、大きな理由ではないですが一部ありましたね。

こうやって、インタビューを受ける機会がよくあるのですが、「産後2か月で復帰」という部分が目立ってしまうと、意図せず早く戻ったほうが偉いみたいに見えてしまうと思うのですが、そういうことではないと思っています。

産後2か月で復帰して、周りから見たら仕事に情熱を注いでいるように見えるので、家族よりも仕事が大事…という印象を持たれるかもしれませんが、そもそも比較するものではないですよね。だから、どちらがプライオリティが高いということではなく、当然どちらも大事です。タイミングがたまたま重なってしまったくらいの感覚ですね。後悔は全然してないです。

齋藤:そして、第2子出産時は子会社でありスマホ向けオークションサービスを手がける株式会社パシャオクの社長になられ、産休中にそのサービスの終了が決まったと聞きました。その時、どんなお気持ちでしたか?
石田:産休中にサイバーエージェント内で様々なサービスの撤退や大規模な異動があり、その影響を受けてパシャオクもサービス撤退が決まりました。たまたま産休中だったというのは仕方ないのですが、自分の会社のことなのにもうどうすることもできなかったのです。そんな状況下で、どうしても会社のメンバーには自分で伝えたいと思い、子供を抱っこし、何度か出社して、ひとりひとりと面談を重ねました。自分が休んでいる間、会社やサービスを守ってくれていた人たちがいたわけで、自分がどうこうというよりはメンバーに申し訳ない、という気持ちが強かったです。

齋藤:そして今また、働く女性を支援する新しいサービス「Woman&Crowd」の社長をされていますね。社長になった経緯を教えて下さい。
石田:パシャオクの撤退と同時に、「サイバーエージェントグループとしてはこういう判断になったけど、石田にはまた新しい、ママクラウド(現:ウーマンクラウド)というサービスを会社化するから、そこの社長になってほしい」と打診を受けました。撤退という結果をうけてやらなければいけないこともあるし、社員の次の異動先などなにも決まっていないという状況でしたので、最初は「考える時間をください」と言いました。気持ちを切り替えるのに多少時間がかかりましたね。

齋藤:Woman&Crowdで目指していることとは何ですか?
石田:サイバーエージェントグループとして、「女性支援」や「働く機会の創出」というCSR的な役割を担っていく必要もあります。Woman&Crowdは、「女性のはたらくを応援する」というビジョンを掲げていますが、私たちのサービスがより多くの人に認知され、利用されていくことを目指しています。働きたいという意欲があっても、ライフステージの変化など様々な理由で働くことができない女性に、「Woman&Crowdではたらく」ということが、一つの選択肢になればいいと思っています。

楽しみ方をプラスして
家事も楽しむ!

齋藤:ところで、いまもかなりお忙しいとは思いますが、プライベート面での家事分担はどうされていますか?
石田:育児は積極的に関わってくれますが、家事に関しては、特に役割分担をせず、基本的に私が全てやっています。料理や掃除・洗濯などを私と同じようにやってくれることを求めてないというか、求めないというマインドコントロールをしているんです(笑)。そこを期待してしまうと、「なんでわたしばっかり!」ってなってしまうから。でもたまには、手伝ってくれますし、「子どもへの接し方・教育の仕方・怒り方」などさまざまな面で父親にしかできない役割があると思うんです。そういう役割を全うしてくれているので、家事の分担割合が決まっていなくても、得意なほうがやるというか、役割をそれぞれ全うするという形ですね。

齋藤:イライラすることはありませんか?
石田:ありますよ(笑)。忙しいときに家事が溜まっていたりすればイライラする時もあります。でも、楽しむやり方をちょっとずつ見つければいいと思うようになりました。イヤイヤやるよりは楽しんでやったほうが、イライラ度も減っていくので、楽しめるやり方を見つけていますね。例えば、洗濯物を畳むにしても、畳んだあとに上の子と「これがママの洗濯物、これが◯◯(娘)の分ね。どっちが早くしまえるか競争ね〜」といって収納したり、遊びながら家事をするようにはしていますね。心の持ち方を変えるというか楽しみ方をちょっとプラスすることでイライラしなくなるっていうのはありますよね。

齋藤:子育てと仕事の両立でつらいなと思うことは何ですか?
石田:まず、前提として両立していると思っていないんです。どっちも完璧にやってやる!とも思っていない。ちょっとでもそういう発想があるからそのバランスが崩れた時に苦しんでしまうかたが多いと思うんです。ずっと、肩に力を入れてやっていると疲れてしまうことがあるので、もうちょっと自然体で、あえて肩肘張らずやっていく部分も大事かなと思っています。なので、「つらい」とかはないですね、「大変」はいっぱいあるけど。大変だけど、もうちょっと効率よくやれる方法ないかな?と、常にその時々のベストな方法を考えている感じですね。

齋藤:では最後に石田さんにとって働くとはどんなことですか?
石田:かっこいいことは言えないですが、働くということが特別なこととは思っていなくて、あくまで普通で自然なことですね。生きていく上で欠かせないものというか、無理して働いているわけではなくて、何か誰も成し得なかったことをやり遂げたいという立派なことでもなく、ただ働くことが自分にとって自然なこと。そこからやりがいだったり喜びを感じたり、チームで何かを分かち合うことが人生の活力になっていますね。

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