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2016年06月21日

子どもの内臓に重大なダメージ。怖いボタン電池の誤飲

0〜2際の子どもの事故で多いのが室内での誤飲。なかでもボタン電池は「化学やけど」など内臓に重大なダメージを与えることで知られています。怖いボタン電池の誤飲について知っておきましょう。

化学やけどとは?

熱いものに誤って触れるとやけどができるように、強い酸やアルカリなど化学物質にふれてできる障害を「化学やけど」といいます。
ボタン電池を誤飲すると、食道や胃の内壁で電池が腐食し、この「化学やけど」を起こすことがあるのです。

・実際にあった事故の例
独立行政法人国民生活センターの発表によると、子どものボタン電池誤飲の事故は、平成22年4月〜26年3月末までの間に90件以上発生し、そのうち11件は入院することになったそうです。実際どんな事故があったのか見てみましょう。

<事例1>タイマーの蓋を取って遊んでいて電池を誤飲しカテーテルで摘出
タイマーの蓋を取って遊んでいるのを母親が発見。中にあるはずのボタン電池が見当たらず受診。腹部レントゲンで胃にボタン電池を確認したため、マグネットカテーテルにて摘出。ボタン電池は黒色に変色していた。(事故発生年月平成25年8月、1歳・男児・軽症)

<事例2>おもちゃが壊れ、中のボタン電池を誤飲しカテーテルで摘出
おもちゃが壊れ、中のボタン電池を誤飲。最初に受診した病院で腹部に電池があることは確認できたが、マグネットカテーテルがなく、別の病院へ搬送、摘出。(事故発生年月平成25年12月、0歳・女児・軽症)

<事例3>電池保管のケースの蓋を開けて誤飲、摘出手術後ICU収容
電池を入れておくケースの蓋が開いていた。丸い電池が1個見当たらず受診。レントゲンにて電池を確認、摘出手術。手術後ICU収容。組織破壊が進んでいたため、食道に穴が開きかねない予断を許さない状態にて、約1か月間入院。電池は起電力3Vの新品のコイン形のリチウム電池。(事故発生年月平成26年1月、2歳・男児・中等症)

<事例4>LEDライト付き耳かきの電池を誤飲し気管と食道に穴が開いた
引き出しの中に収納しているLEDライト付き耳かきが放り出してあり、子どもがコイン形のリチウム電池を誤飲したことがすぐに分かった。病院にて9時間かけて取り出したが、放電の影響で気管と食道に穴が開き、2か月入院した。しばらくは食事が取れず、固形物を受け付けなかった。(事故発生年月:平成25年8月・1歳・男児)
参考:独立行政法人国民生活センター

こどもの救急乳幼児(特に1歳以下)のボタン電池の誤飲に注意! −重症化することを知らない保護者が6割も!!−

誤飲を防ぐには

子どもが何でも口に入れるのは食いしん坊だからではありません。特に鋭敏な舌の感覚で調べているのだそうです。
誤飲を防ぐために、子どもが遊んでいるときはなるべく目を離さず、ボタン電池を使っている製品をできるだけ避け、さらに以下のことに注意しましょう。
おもちゃ……乳幼児に向けたおもちゃは、ボタン電池をあまり使わない傾向にあります。使っている場合も誤飲防止のため電池ケースはねじ止めされて、簡単にはあかないようになっているはず。注意したいのは上の子のおもちゃで一緒に遊ばせるとき。3歳以上対象のおもちゃの中には、まれにボタン電池が取り出しやすいものがあります。

日用品……時計、キッチンタイマー、ライトなど意外に多く使われています。ボタン電池を使っている製品は小さい子の手の届かないところに置くこと。
子どもの前での電池交換はやめておきましょう。うっかり目を離したすきに外した電池を口に入れてしまう可能性があるだけでなく、外し方を覚えて取り出してしまう恐れもあります。
廃棄物……電池は分別して廃棄する決まりになっている市町村が多いと思いますが、赤ちゃんには「これはゴミだから触っちゃだめ」が通じません。分類していた電池をいつのまにかいたずらしていた、なんてことのないよう廃棄物の管理にも気をつけて。

もしも誤飲してしまったら

いくら子どもの様子に気をつけているつもりでも完璧はありません。
「ボタン電池を飲んでしまった!」ときは、できるだけ早くはき出させ、すぐ救急車を呼びましょう。「飲んでしまったかどうかわからない!」というときも、迷わず呼ぶことをおすすめします。
救急車をタクシー代わりに使ってはいけませんが、子どもがボタン電池を飲んだかもしれない、というのは一刻を争う緊急事態です。
ママの勘違いだった場合、喜んでくれる人はいても、それを責める医療者はいないはずです。
(文・曽田 照子)

著者:曽田 照子

ライター生活25年、3人の娘の母、子育てNGワードの専門家。子連れお出かけガイドの編集を機に育児書執筆の道へ。著書『子どもが自信を失う66の言葉』学研パブリッシング、『子どもに言ってはいけない55の言葉』メイツ出版など多数。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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