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2016年08月16日

子どもの話をちゃんと聞いていますか? 心を開く聞き方のコツ

せっかく話しているのにちゃんと聞いてもらえないと「自分の話は価値がないんだ」と感じ、やがて自己肯定感が下がってしまいます。子どもの話をどう聞いたらいいのか考えてみましょう。

ふだんどんな聞き方をしている?

子どもの話をちゃんと聞くことは大事、とわかっていても、ちゃんと聞くって結構難しいものです。
例えばこんな会話をしていませんか? あるママと子どもの会話です。

ママ「今日は保育園どうだった?」
子ども「あのね、ヒナちゃんと砂場で遊んでたの」

この後、あなただったら、子どものになんと言うでしょうか? 

Aママ「あらそう。楽しかったのね。よかったわね」
Bママ「だから汚れてるのね。お洗濯大変なんだから、もう汚さないでよ」
Cママ「ヒナちゃんと遊んだの?それから誰がいたの?砂場で何を作ったの?」
Dママ「ふーん。それで?」

あなたはふだんどのママに近いでしょうか?

自分に意識が向いているとあら探しに

無意識にやってしまいがちなのがBママのような聞きかた。子どもは会話をしようとしているのに注意するネタを探してしまうのはNGですよね。
Bママは「汚れた服→洗濯が面倒」、と自分の都合にばかり目が行っている状態です。

子どもが何を言いたいかを聞こうとしていません。これでは子どもは話をするのも嫌になってしまいますね。
何をしても「あら探し」をされてしまうのですから、子どもは「話したくない」と心を閉じてしまいます。
改めて活字にするとわかりやすいのですが、これ、言っているときって無意識なんですよ。
目の前の忙しさに心を奪われていると、私でもやってしまいがちです。

決めつけられると会話する気をなくす

一見正解? と思えるAママ。でもこれは、実はあまり良くない言葉がけです。

なぜなら、話を聞いているつもりで、子どもの言葉を封じ込めてしまっているから。
会話が成り立っているようでいて、実は「砂場で遊んだ」という情報を聞いているだけ。さらに「楽しかったのね」とママの都合のいい方へ決めつけて、それに対して「よかったわね」と評価をしています。 これでは子どもは「うん」くらいしか言うことができません。

もしかしたら、お友達と遊んで楽しかったことや、どれだけ大きな砂山を作ったかを話したくてワクワクしていたのかもしれないし、別のお友達がやってきて意地悪されたことを相談したかったのかもしれないのに。
子どもが、本当は何を伝えたかったのか、そのときなにを感じた。どう思ったという思いの部分はシャットアウトしています。封じ込められて何も言えなくなるのです。

無理に聞き出そうとしないで

Cママは「誰と遊んだの?」「何をしたの?」と矢継ぎ早に問いかけています。
質問と答えを繰り返すことで、コミュニケーションははかれますが、やり過ぎると尋問になってしまいます。
子どもから情報を得ることはできるかもしれませんが、果たして子どもはそれで楽しいのかな? と疑問に思ってしまいます。ママは自分の得たい情報だけを求め、子どもが話したいことを受け入れる余裕がないように感じるのです。

CママもBママと同じように子どもの言葉を封じ込め、自分の聞きたいことだけを聞くというコミュニケーションパターンに陥ってしまっています。
これを重ねていると、子どもが小さいうちは悩みはなくても、思春期を迎える頃に「話をしてくれない」「なにを考えているかわからない」となってしまいがちです。

受け流さずに、受け止めて

実は、一見聞いていないようなDママのような受け答えがいいのです。
ジャッジしたり、聞きたい情報を得ようと問い詰めたりしないことが大事ですね。
自分の言葉を受け入れてくれる「余白」を感じた子どもは、お友達のこと、砂場で作った山のこと、そのほかを一生懸命話してくれるのではないでしょうか。
でも、Dママのようなパターンでも注意点はあります。それは、受け止めているつもりが、そのまま受け流してしまうこと。
せっかく話しても右から左にスルーされては、子どもはコミュニケーションしようという気力を失ってしまいます。

親子の会話はコミュニケーションの練習です。子どもにとって話すトレーニングは、私たち親にとってはたぶん「聞く」トレーニングです。今のうちから鍛えて、聞き上手になれば、育児だけでなく仕事にも人生にも役立ちそうですね。

(文・曽田 照子)

著者:曽田 照子

ライター生活25年、3人の娘の母、子育てNGワードの専門家。子連れお出かけガイドの編集を機に育児書執筆の道へ。著書『子どもが自信を失う66の言葉』学研パブリッシング、『子どもに言ってはいけない55の言葉』メイツ出版など多数。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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