camilyを便利に使おう

3つの質問に答えて、
自分にあった記事リストにしよう

会員登録はいりません

  • 1
  • 2
  • 3

2016年09月27日

幼児期から見えないプレッシャー!「手のかからないいい子」がアブナイ

「うちの子は聞き分けがよくて、全く手がかからない、いい子だわ〜」と内心自慢しているあなた、危険ですよ。もしかしたら、すでに「いい子症候群」に陥っているかも知れません。

空気が読める賢い子がじつはアブナイ?

「手のかからないいい子」でいてほしいと私たち親は願います。でもいい子ってなんでしょうか? わがままを言わない。よく食べよく笑いすぐに泣き止む。寝付きがいい。愛想がいい。黙っていても親の都合を察してくれる、お友達とも仲良くトラブルを起こさない。うん。いい子ですね。そんな子でいてくれたら、親としては育てやすくて助かります。
でも、ちょっと考えてみましょう。親の思う「いい子」って、育てやすい子のことじゃありませんか? 「いい子」ではなく、親にとって「都合のいい子」。 程度の差はありますが、子どもは親の顔色をうかがいながら育ちます。誰だって親を喜ばせたいと思いますよね。
親が「(都合の)いい子でいて欲しい」と願っていれば、子どもは親にとって都合のいい子になろうと努力をするものです。
それが行きすぎて本来の自分を押し殺してまで「親の理想の子」を演じ続けてしまう状態を「いい子症候群」といいます。

「いい子症候群」の子どもは自分自身が空っぽの状態で成長し、人知れずストレスをため込みます。やがて思春期・青年期に矛盾が表面化して、不登校、いじめ、引きこもり、うつ、家庭内暴力などの原因になることもあります。問題行動を起こした子どもの親が「小さい頃は手のかからないはいい子だったのに」と嘆くケースが多いのは「いい子症候群」が原因だったのです。

「いい子」のストレスには気づきにくい理由

でも我が子が「いい子症候群」に陥っているかどうかは、親は気づきにくいのです。なぜかというと、表面上はまったく問題がないどころか「思い通りのいい子」だから。わかりにくいのも当然です。

我が子を「いい子症候群」にさせないために「うちの子いい子を演じてないかな?」とちょっと客観的に見てみることをおすすめします。
それから自分自身の言動も。ほめているつもりで無意識にプレッシャーをかけていないか。子どもをワクにはめていないか振り返ってみることが肝心です。特に子どもが自分のイメージ通りに育っている、という時は要注意。親のイメージ通りに育つということは、親が子どもの成長をコントロールしている恐れがあるそうです。子どもは親のイメージ通りに成長しない方が健全なのだそうですよ。
親の思うとおりにならないのは、別の人格だから当然のこと…と、割り切ってあげた方がいいようです。

理想像を押しつけず、認めてあげよう

親というものは、時に子どもに理想を押しつけて都合よく思い込んでしまうものだ、という事実を知って、自覚しているだけでも、子どもを追い込まずに済むんじゃないかなと思います。

「いい子症候群」に陥ってしまった子は「いい子でいれば親に愛される」と思っています。裏を返せば心の中は「いい子でいないと親に見捨てられる」という恐怖があるのです。
「◎◎だったら愛される」というような、条件付きの愛情では人の心は満たされません。いい子を演じてくれた努力はたたえ、さらにありのままの子どもの姿を認めて、愛していることを伝えましょう。

自分自身が「いい子症候群」にとらわれながら、親になった方も少なくないでしょう。 「いい子でいなければ」「いい子に育てなければ」と思い込んでいると、理想と現実の差が開いて、子育てがどんどん苦しくなってしまいます。
目の前の子どもに無条件の愛情を伝えることは、もしかしたら自分の中に存在している「子どもの部分」を無条件に認める「きっかけ」にできるかもしれません。

(文・曽田 照子)

著者:曽田 照子

ライター生活25年、3人の娘の母、子育てNGワードの専門家。子連れお出かけガイドの編集を機に育児書執筆の道へ。著書『子どもが自信を失う66の言葉』学研パブリッシング、『子どもに言ってはいけない55の言葉』メイツ出版など多数。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

他の記事を読む

子育ての記事

    ©camily 働くママとパパの仕事と育児をもっと自由に