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2017年04月25日

配慮はありがたいけれど仕事がしたい!マミートラックに乗せられたらどうする?

育休期間を終えて会社に復帰、でも仕事は手応えのないモノばかり。キャリアアップなんて絶望的。どうやらマミートラックに乗せられてしまった……と気づいたとき、あなたはどうしますか? 

マミートラックってどんなトラック?

「時短だから」「ママだから」「両立は大変でしょう」という理由で、これまでの第一線とは違う補助的な仕事に追いやられ、昇進とも無縁になる状況をマミートラックといいます。
「マミートラック」という単語を聞くと私は「ドナドナ」という歌を思い出します。
ある晴れた昼下がり、荷馬車に乗せられた家畜が市場へ売られるために運ばれていくよ、という悲しい歌詞とメロディ。
「そうだ、あの曲にからめてコラムを書こう」と調べてみたら、マミートラックのトラックは乗り物ではなく、車線とか陸上競技のトラックなんですね。ファスト・トラック(出世コース、もともとは「追い越し車線」の意味)から外れて、同じところをぐるぐる回る……「罰としてグランド10周!」的な、昭和時代の体罰を思い出しました。
子どものいる女性は出世させない、と表だって宣言する会社は多くないでしょう。
でも現実には、子どもがいるために勤務時間が減ったり臨時に休むことが増えれば査定に影響する会社はまだ存在していますし、「子どものいる女性は仕事ができない」と決めつける上司や同僚のもとで、苦労しているワーキングマザーもいます。

マミートラックから抜け出したい、どうしたらいいの?

もちろん時短を利用して「仕事はほどほど、プライベートを充実させる」という生き方もありです。でもこれまで通り仕事をバリバリこなしたいという人にとっては辛い状況です。
マミートラックに追いやることを、会社や上司の思いやりだと分かっていても、勤勉かつ有能な人ほど、自分の仕事の価値が見えなくなり、モチベーションを失ってしまいがちです。本人だけでなく、会社側にも損失、大きく見れば社会的にもマイナスになります。
とはいえ、ではこうすればいい、という正解はまだ見つかっていません。現状では、ひとりひとりが、自分の状況に応じてベターな答えを出していくしかないのだと思います。
 

仕事の成果をしっかり出す

まだ少数ですが、時短中または時短が終了してすぐに昇進したワーキングマザーも実在します。
「時短でもきっちり成果を出した」という実績があれば、会社だってマミートラックに優秀な女性を乗せることの損失に気づいてくれるでしょう。
異動した部署の仕事内容などで、とても成果なんて出せない、という場合も、前向きに考えましょう。どんな状況でもあきらめず、プラスに転じるのが優秀な人だと思います。バックオフィスの効率化をはかる、もしも時間があるなら仕事に役立つ資格を取るなど、現状でできることを探してみましょう。
 

会社に働きかける

子育てだけでなく介護などでフルタイムで働けない人が男女ともに増えていきます。時間に制限なく働くことが評価されるという時代は終わります。
当事者として、時短やフレックス、在宅勤務でも査定に影響しない評価制度を作るよう、会社に働きかけるという動きも必要でしょう。

会社を飛び出す

会社は自分の意志で辞めることができます。どうしてもその会社にいなければならない理由がなければ、思い切って転職やフリーランスに転身、という選択肢もあります。実際に辞めるかどうかはともかく「辞めようと思えば辞められる」という気持ちがあるだけで、すこしは心が軽くなるのではないでしょうか。
ところでフリーになってもマミートラックと無縁、というわけではありません。
私もフリーランスはマミートラックには無縁だと思っていましたが、実はあるんです。「この仕事はママ向きだから」と格安の原稿を依頼されたときには複雑な気持ちでした。
それでも、フリーランスは自分でどんな仕事を請けるか裁量できるため、会社員より抜け出しやすいでしょう。

あきらめずに、前を向いていこう

現在マミートラックに乗せられてしまった人にとっては、「いつかまた前のようにイキイキ仕事ができるのか」というのが最大の関心事だと思います。
私は、子どもの手が離れても「以前と同じように」は働けないだろうと思います。なぜなら、年齢と経験を重ねたあなたは、母になる前のあなたとは違っているから。それは退化でも劣化でもなく、ただの変化、あるいは進化です。
母親という立場からの視点、育児という経験をどうプラスに変えるか。考え続けてください。あきらめないこと。道を開く方法はそれしかありません。

(文・曽田 照子)

著者:曽田 照子

ライター生活25年、3人の娘の母、子育てNGワードの専門家。子連れお出かけガイドの編集を機に育児書執筆の道へ。著書『子どもが自信を失う66の言葉』学研パブリッシング、『子どもに言ってはいけない55の言葉』メイツ出版など多数。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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