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資料を読み解く(その8)「子育て安心プラン」で安心できる?Vol.1

内閣府が発表し、前倒しで実施される「子育て安心プラン」。安心して子育てできるならばありがたいのですが、どんなプランなのでしょうか。

「子育て安心プラン」の目的

まず「なんのために」実施されるものなのかを見ておきましょう。子育て安心プランの目的は、待機児童とM字カーブの解消の2つです。

(引用)
【待機児童を解消】
国としては、東京都をはじめ意欲的な自治体を支援するため、待機児童解消に必要な受け皿約22万人分の予算を平成30年度から平成31年度末までの2年間で確保。 (遅くとも平成32年度末までの3年間で全国の待機児童を解消)
【待機児童ゼロを維持しつつ、5年間で「M字カーブ」を解消】
「M字カーブ」を解消するため、平成30年度から平成34年度末までの5年間で女性就業率80%に対応できる約32万人分の受け皿整備。
「受け皿」という単語が多いという印象です。他にいい用語がないかなと思うのですが、誰1人こぼれ落ちることのないようにという願いだろうと善意で解釈します。
「M字カーブ」というのは女性の就労率を年齢別に示した棒グラフで、日本は子育て世代の女性の就労率がぐんと下がるため、全体として「M」の形になっていることが知られています。
人手不足と言われる時代、経済界では働いて欲しい、子育て世代もできれば働きたい、と互いのニーズはマッチしているのですから、あとはどのように実現させるか、ということですね。

女性の活躍促進を目指す

そういう意味では、「子育て安心プラン」の方向性は、すべての人の子育てを応援するため、というより「ワーママ安心プラン」であるといえるかもしれません。背景に安倍政権の「一億総活躍社会」というビジョンがありますし、政府が平成25年度より取り組んでいた「待機児童解消加速化プラン」をより強化したものが「子育て安心プラン」という位置づけのようです。
「待機児童解消加速化プラン」で保育の受け皿、子どもを持つ女性の就労数ともに増加していますが、それでも都市部の保育園の入りにくさはどういうわけなんだろうと思います。まだまだまったく充分とは言いがたい現状です。保活に使う労力を仕事に振り分けたらどんなに日本経済のプラスになることか…「子育て安心プラン」が前倒しとなった背景もまさにそこです。
前倒しで実施することにより2020年度末までに32万人分の受け皿を整備しようというわけです。

6つの支援パッケージ

首相官邸ホームページによると「子育て安心プラン」は「6つの支援パッケージ」を軸に実施するそうです。
①保育の受け皿の拡大
②保育人材確保
③保護者へ寄り添う支援の普及促進
④保育の質の確保
⑤持続可能な保育制度の確立
⑥保育と連携した働き方改革
次回は、子育て安心プランの軸となる「6つの支援パッケージ 」のひとつひとつについて、資料を読み込んでいきたいと思います。

(文・曽田 照子)

参考:
首相官邸ホームページ「待機児童対策~これからも、安心して子育てできる環境作りに取り組みます!~」
首相官邸ホームページ「子育て安心プラン」
「子育て安心プラン」について資料7 平成29年6月22日 厚生労働省
内閣府ホームページ「資料2『子育て安心プラン』における保育の受け皿整備量について」
首相官邸ホームページ「6つの支援パッケージ」

著者:曽田 照子

ライター生活25年、3人の娘の母、子育てNGワードの専門家。子連れお出かけガイドの編集を機に育児書執筆の道へ。著書『子どもが自信を失う66の言葉』学研パブリッシング、『子どもに言ってはいけない55の言葉』メイツ出版など多数。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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