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2016年07月13日

【インタビュー】すべての親子の笑顔のために、過ごしやすい未来を

第6回目のワーママインタビューは、病児保育や小規模保育園などの活動で知られる認定NPO法人「フローレンス」のママ達へお話しを伺ってきました。働きやすい社風からうまれた心の余裕、社会問題の解決に携わる仕事のやりがい、そして母親としての想いをたっぷりとインタビュー。すべてのママへ送る心温まる内容をお届けします! (写真左 認定NPO法人フローレンス中村さん 右 石原さん)

――お二人がフローレンスを知ったきかっけは何ですか?(camily編集部)
以前は、大手のウェブ運営会社で働いていましたが、妊娠中に残業するなどの無理がたたり、出産時に親子ともども危険な状態となったことが一つのきっかけです。それ以降働き方を見直し、せっかく働くのであれば子どもたちが大人になった時に、世の中が少しでも良くなっていくことにつながる仕事がしたい、と考えるようになりました。
仕事と育児の両立にジレンマを抱えた中で参加した「福澤諭吉記念文明塾」や、社内自主勉強会などでフローレンスを知り、事業内容やビジョンに強く共感し、転職を決意しました。(石原さん)

私は2人目の育児を機にフローレンスに転職をしました。
両親が遠方なので、子育てしながら働きやすい会社はないかと探していくうちにフローレンスに出会ったんです。事業内容はもちろんですが、時短や在宅勤務、病児保育利用など働くママにとっては非常にありがたい福利厚生も魅力的でした。(中村さん)

子どもがいても窮屈でない働き方に心の余裕も

(写真左 中村さん 右 石原さん)

――実際に働いてみて良かったことは?(camily編集部)
「親子の社会課題を解決する」という、自分自身が共感している事業内容を伝える仕事に出会えたことです。
今年3月にコーポレートサイトをリニューアルした際、「病気の子どもを保育スタッフさんがお家で看病してくれる『病児保育』というお仕事があることや、保育園に入れなくて困っていた沢山の人が、ちいさな保育園や障害児保育園ができたことで働けるようになった事を、わかりやすくウェブで伝えているんだよ」と息子に説明すると「お母さんは困ってる人を助ける仕事を(間接的に)しているんだ」と認識してくれるようになりました。
社会的に意義のある活動を拡げていく仕事に関われたことで、少しだけお母さんの株が上がった気がします。(石原さん)

わが家もそうですね。今の仕事を始めて、家で仕事の話をすることが増えました。ファミリーデーがあるんですが、子どもが会社に来て働いているところを見学するんです。他のお子さんにも出会えるので、子どもたちもこの会社のことが好きなんですよ。仕事しているお母さんを認めてくれている、という気持ちになれてとても嬉しいです。(中村さん)

たしかに子どもが会社に来る機会がとても増えましたね。ファミリーデーだけでなくBBQ、登山などイベントに子連れで参加する方が多く、社員同士もファミリーの付き合いに発展してさらに交流が深まっています。社内には保育のプロも多く、子どもと遊んでくれる人もたくさんいて、子どもがいても小さくならなくていい、窮屈じゃない状態を初めて体験しました。(石原さん)

――病児保育は実際に利用されていますか?(camily編集部)
もちろん!子どもが熱を出してしまったときに利用しています。仕事柄他と比べてしまうんですが、やはりフローレンスの保育スタッフさんは質が高いな、と思います。知らない人を家に迎えて、病気の子どもを見てもらう訳ですから、始めはどんなご家庭でも抵抗はあると思います。けれど、そんなことを吹き飛ばしてしまうくらい子ども自身がとても喜んでいるし、きちんとしたマナーのもと保育するのでリピート率がとても高いです。実際に自分達が利用する度にこのサービスの良さを実感しますね。(中村さん)

――家族や子育てに、とてもやさしい会社ですね(camily編集部)
そうですね。例えば在宅勤務制度。子どもがいるいないに関わらず、だれでも週1日の在宅勤務が可能です。また、子ども参観制度というのがあって、緊急時は子連れ出勤も可能です。産休育休をとった社員も、赤ちゃん連れで気楽に会社に来てくれたりします。
育児休暇は男性も100%取得していて、もちろん代表の駒崎も2回取得しています。
経営陣含め全てのスタッフが残業しないというのも最初は驚きました。18時にはほぼ全員帰宅します。
3人のお子さんを育てる時短のお母さんマネージャーもいますよ。(石原さん)

――子育てと仕事の両立で工夫していることはありますか?(camily編集部)
一番は「無理をしないこと」ですかね。本当はご飯を作ってあげたい日も、自分が「しんどいな」という日はお惣菜を買ったりしています。(中村さん)

同じく、仕事も家庭もなるべく「自分がやるべきことだけに注力する」ようにしています。また、1つの世界だけだと視野が狭くなるので、「職場」「社会」「地域」「家庭」「趣味」等、わざと環境を変えてオンオフの切り替えをするよう心がけています。ちなみに音楽活動は年齢問わず誰でも気楽に参加できるので、おすすめです!(石原さん)

みんなで子育てをすることが「当たり前」になる日を目指して

(写真 中村さん)

――親子の笑顔をさまたげる社会問題について、今後何が必要だと思いますか?(camily編集部)
子どもがいることが、もっと当たり前に受け入れてもらえるようになればいいなと思います。 例えば公共交通機関でのベビーカー論争や、保育園の騒音問題も、社会から子どもの姿が減ってしまったことが原因の1つではないかと思います。 他の人たちに「受け入れてもらえない」「迷惑をかけている」と思うと、お母さんも萎縮し、必要以上に子どもを叱ってしまう。もちろん最低限のマナーは必要ですが、子どもは大人の思い通りにはならない生き物です。
色々な人が共存する以上、みんなが過ごしやすい社会を作ること、その“みんな“の中に、子どもが参加できることが重要だと思っています。(中村さん)

子育ては1人でするのではなく、地域や社会みんなで支えあうことが当たり前になると信じています。障害児保育も病児保育も保育園も、地域や周りの人の手を借りて子育てする。どんどん頼って頼られて、助け合う社会が当たり前になっていく。まさに「新しいあたりまえを、すべての親子に。」の実現を目指したいです。(石原さん)

身近な問題を解決したい、それが社会のためになる

(写真 石原さん)

――子どもがいても働きやすい社会とは?(camily編集部)
子どもが病気だったり、障害児だったり、保育園に入れなかったり…、働きたいけど働けない。そういうお母さんがあきらめずに働けることが当たり前の社会でしょうか。
私自身も、長時間労働が当たり前だった仕事と育児の両立に悩む時期がありましたが、フローレンスは残業ゼロなどの働き方革命を推進していて、仕事を続けることに悩む親の背中を確実に押していました。

一例ですが、数年前、フローレンスの社員の子どもが待機児童となり、仕事に復帰できずにいました。それをきっかけに、代表の駒崎が待機児童を解消するプロジェクトを立ち上げたのです。それまでは、保育園の定員数は20名以上と決まっていました。
打開策として都心の空き物件を活用し、0-2歳児を対象とした定員19人以下の保育園「おうち保育園」を2010年にスタートしたところ、この取り組みが行政に注目され、2012年「小規模認可保育所」が制度化。国の制度となったことで2015年には小規模保育所が全国で1,655園と激増し、待機児童を持つ多くの親が、働くことを諦めずに済んだのです。とても象徴的な出来事ですよね(石原さん)

待機児童の解消のように、事業を広げるきっかけは「半径5メートルから」と考えています。身近に落ちている問題を解決し、私たちが事業を通じて見つけた「小さな解」をどんどん拡散させていければと思います。2014年9月には「障害児保育園ヘレン」2015年4月からは「障害児訪問保育アニー」もスタートしました。様々な課題もあり、まだ歩き始めたばかりですが、障害を持ったお子さんのママも、仕事をあきらめずに働いてほしい。そのためのサポートができればと考えています。(中村さん)

そして、私たちの行っている事業では働く人をサポートするだけでなく、「働いてみたい」と思っている方にも、ぜひ私たちの仲間になって欲しいと思っています。
私たちは、子育ては得難い経験であり、キャリアの1つだと捉えています。
例えば、フローレンスの基幹事業である「病児保育」の保育スタッフには、自身の子育て経験を活かして大活躍中のスタッフがたくさんいます。

「保育スタッフ採用サイト」
子育て経験(7年以上)または、保育の実務経験1年以上でしたら、どなたでもご応募いただけますので、子育てキャリアを活かして、一緒に社会を変えていきたいという方を心からお待ちしています!(中村さん)

(文・森 初世)

【Profile】
石原弘子
認定NPO法人フローレンス
代表室シニアWEBディレクター
1児(5歳)のワーママ

中村晴子
認定NPO法人フローレンス
みんなで社会変革事業部
広報担当
2児(6歳、4歳)のワーママ

著者:森 初世

子育て歴8年目の2児の母。「ヨガ」「顔ヨガ」講師として産後より活動をスタートし「Lapure(ラープレ)」「ヨガスタジオ/Lapure」を主宰。定期レッスン他、企業やメディアなどで活躍。書籍『5年後も若いと言わせる顔ストレッチ~Smile Yoga』を上梓。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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